ロードバイクで見かけるエモい瞬間 Vol.035~熱い、暑い~

雑記コラム

今年も始まりましたね。もちろんワールドカップも楽しいのですが、サイクリストとしてはやはりツール・ド・フランスに期待が寄ってしまいます。もう言うことはありません。今年も世界最高峰のロードレースを見届けましょう。どんなドラマが待っていることか。

今年も、この、季節です

毎年のことながら朝から妙に落ち着かない。
スマホを開けば、ツール・ド・フランスの情報ばかり追っている。

スタートリストを何度見返したかわからない。タデイ・ポガチャルは今年も最強なのか、5勝クラブ入りするのか。ジロを制したヨナス・ヴィンゲゴーはダブルツールを成し遂げるのか。レムコ・エヴェネプールは悲願のマイヨ・ジョーヌをつかめるのか。フランス期待の19歳、ポール・セクサスはどこまで世界を驚かせるのか。マチュー・ファンデルプールはどんな豪快な勝負を見せてくれるのだろう。ジャスパー・フィリプセンのスプリントも、イサク・デルトロの成長も、トム・ピドコックの自由奔放な走りも見逃したくない。

まだ誰もマイヨ・ジョーヌを着ていない。誰も総合優勝へ近づいていない。なのに、この開幕前だけは全員に可能性がある。

熱い夏が始まる。

今年はバルセロナから始まる21日間。たった一度の落車で夢が終わるかもしれない。一本のアタックが歴史になるかもしれない。苦しそうにペダルを踏む姿も、満面の笑みでフィニッシュラインを越える姿も、まだ何一つ見ていない。それでも胸は高鳴る。

夜更かしが続くこともわかっている。翌朝眠くても仕事があることもわかっている。それでもテレビや配信の前に座り、プロトンの最前線を見届けたくなる。ステージ優勝で叫び、落車で息をのみ、総合順位の数秒差に一喜一憂する。そんな日々が今日から始まる。

ロードバイクに乗る人なら、この21日間だけは生活のリズムが少し変わる。自分が走る休日も楽しみだが、それと同じくらい、世界最高峰のレースを見る時間が待ち遠しい。

熱い夏が始まる。

そして暑い夏も始まる。

今年もまた、寝不足と感動を積み重ねる21レースが幕を開ける。きっと今年も、何年経っても語り継ぎたくなる瞬間が、そのどこかで生まれる。

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