ロードバイクで見かけるエモい瞬間 Vol.043 ~替えたばかりのクリート~

雑記コラム

みなさん、クリートってどれくらいの頻度で変えていますか?わたしは3か月に1回くらいの頻度だったりするのですが、多いんですかね?昨日ライド仲間から「替えるの早くない?」なんて言われたもんで。でも新しいクリートってペダルに嵌めるとき、気持ちいいですよね。今日のエモい瞬間はそんな替えたばかりのクリートに触れてみたいと。

しっかり、嵌る感覚が、心地よい

玄関を出てロードバイクを道路へ運び、ヘルメットを被ってグローブを整える。サイコンを起動し、ボトルを確認したら、あとは走り出すだけ。

いつもと変わらないライドの始まりなのに、今日はひとつだけ楽しみにしていることがある。シューズの裏には、昨日交換したばかりの真新しいクリート。

昨日まで使い込んだクリートとは違い、角はまだ削れておらず、地面を歩いた跡もほとんどない。ロードバイクに跨がり、片足をペダルへ乗せる。位置を探るように軽くつま先を合わせ、そのまま踏み込む。「パチッ」。乾いた小気味よい音とともに、クリートが吸い込まれるようにペダルへ収まる。この瞬間がたまらない。

使い込んだクリートでは、嵌める位置がわずかに曖昧になったり、踏み込んだときの感触が少し頼りなくなったりする。それも長く乗っていれば当たり前になり、普段はほとんど気にしなくなる。だからこそ新品へ替えた直後、その違いが驚くほど鮮明に伝わってくる。ペダルへ足を置いたときの位置が分かりやすく、踏み込めば迷いなく「ここ」と決まる。信号待ちから再発進するときも同じだ。右足で踏み出し、車体が進み始めたところで左足を合わせる。パチッ。また気持ちよく決まる。たったそれだけなのに、もう一度信号で止まってもいいとさえ思えてしまう。

新品のタイヤ、新しいバーテープ、洗ったばかりのチェーン。ロードバイクには交換や整備をした直後にしか味わえない感覚がいくつもある。その中でもクリートは少し特別だ。走っている姿を見ても誰にも気づかれない。車体の見た目が変わるわけでもなく、速くなったことを数字で実感できるものでもない。それでもペダルへ足を嵌めるたび、自分だけには確実に分かる小さな変化がある。

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