今年も残すところ、あと数日となりましたね。わたしはこの時期になると毎年、必ずGarmin Connectで一年のライドを振り返ります。あぁ、あの時の暑さはヤバかったな。あの時の天気は最高だったな。そんなことを思い出しながら、走行データを見返しているひとときが今日のエモい瞬間です。
今年も、一年、走ったな
年の瀬も押し迫ったある日、冷え切った部屋でスマホを手に取る。開くのはStravaやGarmin Connectといったアプリの「年間サマリー」のページだ。一見、ただの数字の羅列に見えるそれらは、僕らにとって一年間の全てが詰まった宝物のようなもの。
画面に映し出された総距離の数字を見た瞬間、思わず息を呑む。数千キロ。いや、もしかしたら万を超えるかもしれない。その膨大な距離が、全て自分の足で、ペダルを回し、汗を流して移動した証なのだと思うと、胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。
脳裏には、春の桜並木を駆け抜けた時の爽快感、夏の茹だるような暑さや焼けるようなアスファルトの上で必死にもがいた記憶、秋の紅葉の中を走り抜けた感動、そして冬の凍えるような空気の中で目的地を目指した闘志が蘇る。あの坂道で味わった苦しみ、あの絶景ポイントで出会った感動、パンク修理に手間取った焦り、そして仲間と交わした笑い声。一つひとつの数字の裏には、かけがえのない思い出と経験が詰まっている。
「今年も一年、よく走ったな」
一人呟きながら、総獲得標高や平均速度といった他のデータにも目を向ける。そこには、トレーニングの成果や、挑戦し続けた自分の成長の軌跡が確かに刻まれている。来年はもう少しあの峠を速く登りたい、あのロングライドイベントに参加してみたい——。
データは僕らを過去の自分と向き合わせ、そして新しい目標へと背中を押してくれる。
ロードバイクに乗る理由は人それぞれだが、誰もが自分の足で、自分の力で、どこまでも行けるという自由と達成感を求めている。一年を締めくくる夜、数字が語る「僕らの道」を眺める時間は、言葉にする必要のない静かな充足感に満ちている。



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