4月に入りサイクルジャージも春夏用を着るローディーが増えてきましたね。この衣替えの季節で何が見苦しいかって、恥ずかしげもなく腹の出た身体でタイトフィットのジャージを着るロードバイクおぢたちです。本来は空気抵抗を減らすための戦闘服が、溢れんばかりの贅肉で無残に引き伸ばされている光景はまさに視覚暴力です。
軽量化という魔法の言葉に踊らされる前に、まずは自分のお腹に蓄積された天然のバラストを処分することが、この春に最も優先すべきメンテナンスではないでしょうか。
10円玉3枚分の軽さに10万払う狂気
たかだか15グラム程度の重量を削るためだけに大枚を叩いて最新のカーボンパーツを買い漁る大人の姿は端から見れば正気の沙汰ではありませんね。ポケットに入っている小銭を数枚放り出すだけで解決するような微々たる差に対して血眼になって福沢諭吉を何枚も投入する執念にはもはや恐怖すら感じます。
さらに軽量化という魔法の言葉に踊らされて通帳の残高を軽やかにしていくその潔さはある種の芸術作品と言っても過言ではないでしょう。グラム単価を計算すれば金塊でも買っているのかと勘違いするほど異常な投資効率ですが本人は至って真面目に世界一の買い物だと思い込んでいるから救えません。
ネジ一本をチタンに変えて数グラムの減量を勝ち取った瞬間にガッツポーズを決めるその滑稽な熱量はもっと別の有意義な場所に向けるべきではないでしょうか。カタログ上の数字を弄んで満足感に浸っている間に自分のお財布の中身が一番軽量化されている事実に早く気づけると良いですね。
そんな微細な重さの変化で走りが劇的に変わると本気で信じ込んでいるおめでたい思考回路はもはや機材のスペック云々よりも重症のパンク状態ですよ。
腹の肉という最重量パーツから逃げるな
高級なフレームの塗装を剥がしてまで数グラムを削ろうと必死になっている姿を鏡で一度じっくり眺めてみることをお勧めします。ピチピチのジャージからはみ出したその立派な三段腹はどんなに高価なセラミックベアリングよりも強烈な走行抵抗を生み出していますよ。
さらに自前の重りをぶら下げたままヒルクライムに挑んでおきながら機材の剛性不足を嘆くその図太い精神構造にはもはや感服するしかありません。数万円もする超軽量サドルを導入する前に自分のお腹に蓄積された天然のバラストを処分すればそれだけで異次元の加速が手に入ります。
物理の法則を無視してまでスペック表の数値に執着する情熱があるのならまずは自分の代謝を上げて脂肪という名の不良在庫を燃やすべきです。最先端のテクノロジーを駆使したマシンの上に乗っているのがただのメタボおじさんというギャップは周囲から見れば最高のエンターテインメントですよ。
そんな重たい贅肉を誇らしげに揺らしながら軽量化の重要性を説く姿はまるで沈みかけの船の上でスプーンの重さを気にしているような喜劇ですね。
カタログスペックより「体脂肪率」を見ろ
最新モデルのカタログに載っている華やかな数字を穴が開くほど見つめる前にまずは自宅の体重計が告げる残酷な真実に目を向けたほうが賢明ですよ。マシンの構成部品をどれほど高価な素材に交換して軽量化の夢を見たとしてもその上に乗っている肉塊の割合が変わらなければ坂道での苦しさは1ミリも減りません。
さらに心拍計やパワーメーターの推移に一喜一憂する情熱があるのならベルトの上に乗っかっている余分な体積を減らす努力を優先させるべきです。機材のポテンシャルを最大限に引き出すなどと偉そうに語る前に自分の体内に蓄えられた無駄なエネルギー源を処分しなければ宝の持ち腐れでしかありません。
物理的な質量を減らすために大枚を叩く行為は滑稽な現実逃避でしかないのでその溢れんばかりの脂身を削ぎ落とす根性を先に見せつけてほしいものです。高価なカーボンフレームの薄さを自慢するよりも自分の皮下脂肪の薄さを自慢できるようになったほうがよっぽどサイクリストとして尊敬されますよ。
100gの軽量化より「白米100g」を減らせ
自転車のチタンボルトを数本導入して得られる微々たる減量に一喜一憂する前に茶碗に盛り付けたその山盛りのご飯を少し減らす決断をしてください。 グラム単位の戦いに大金を投じる執念があるのならまずは自分の食欲という名の巨大なブレーキを整備し直すほうがよっぽど安上がりで効果的ですよ。
さらに高価なカーボンパーツで武装して満足感に浸っている間に自分のお腹周りの脂肪という名のバラストをさらに増量させている姿はもはや喜劇でしかありません。 計算機の数字を弄んで軽量化を達成したつもりになっている暇があるのならその100グラム分の炭水化物を胃袋に流し込むのを今すぐやめるべきです。
物理的な質量を削るためにクレジットカードを切り刻む情熱があるのならまずは自分の自制心を鍛え直して余分なエネルギー摂取を断ち切ってください。 高級な機材のポテンシャルを語る口を閉じて黙々とペダルを回し続ければお金をかけずに理想の登坂力が手に入るという単純な事実に早く気づけると良いですね。
軽い機材に隠した「鈍足」という現実逃避
超軽量な最新モデルに跨って颯爽と風を切っているつもりでも実際に出している速度がママチャリ並みでは目も当てられませんね。 高価なカーボンの質感を指先でなぞりながら満足げな溜息をついている暇があるのならその貧弱な脚力を鍛え直すほうが先決ですよ。
さらに機材の恩恵を受けて山を登っているのにタイムが縮まらない理由を風向きや体調のせいにしたがるその往生際の悪さには脱帽します。 最先端のテクノロジーを駆使したマシンの性能を一切引き出せていないという残酷な事実に蓋をしてスペック表を眺める姿はまさに喜劇の極致です。
物理的にこれ以上削る場所がないほどパーツを厳選したところでエンジンの排気量が軽自動車以下ではただの置物と変わりありません。 軽い機材を手に入れることで自分の実力まで向上したと勘違いしているそのおめでたい脳内回路をまずはメンテナンスするべきではないでしょうか。
まとめ:ライザップに行けば山はもっと速い
数十万円もの大金を投じてフレームの剛性やホイールの回転効率を追求する情熱があるのなら専門のトレーナーに頼って己の肉体を改造したほうがよっぽど山頂へ早く辿り着けますよ。機材のカタログスペックを暗記して悦に浸っている間に自分自身の体脂肪という名の巨大なブレーキを整備し直す決断を下すべきです。
さらに最新のテクノロジーを駆使した軽量パーツで武装したところで中身が重たいままでは重力の法則に逆らうことなど到底不可能だという残酷な現実に早く向き合ってください。高級なカーボンの質感を指先で愛でる暇があるのならその指で自分の腹部を掴んでみれば次に何を削るべきか誰でも一瞬で理解できるはずです。
物理的な質量を減らすためにクレジットカードを使い果たす不毛な努力はやめてプロの指導による食事制限と運動で純粋な出力を向上させるほうが賢いサイクリストの姿と言えますね。スペック表の数字に踊らされている間に自分のお財布ばかりが軽くなって体が重くなるという救いようのない喜劇を今すぐ終わらせて清々しいヒルクライムを楽しもうではありませんか。


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