正月三が日も終わり、今日が連休最終日という方も多いのではないでしょうか。関東は三が日とも日中は晴天に恵まれ、都内でも新年ライドを楽しむ方々をちらほらと見かけました。わたしも毎年恒例になりつつある新年ライドに行ってきたわけですが、今回はそんなライド中に見た遠方の富士山の光景を綴りたいと思います。
白銀の、輪郭が、鮮やかに
新春の多摩川。乾いた北風に抗うことなく、身を任せながらペダルを回し続けていると、ビル群の彼方に、静かに佇むその山が現れる。
都心から眺める富士は、決して近くはない。けれど、地平の奥に鎮座するその雄大かつ奥ゆかしい姿は、近景にあるどんな建造物よりも確かな存在感でこちらを見守っている。
手を伸ばしても届かない距離にあるからこそ、その気高さが胸に響く。遮るもののない大空の下、凛として動じないその稜線を見つめていると、騒がしい日常で散り散りになっていた思考が、不思議とひとつの芯に収まっていくのがわかった。
「一年の計は元旦にあり」という言葉がある。 遠く険しい道筋の先に、変わらぬ目標を据えること。今の自分からはまだ遠く、霞んで見えるような理想であっても、あの一峰のように揺るぎなく在り続けたい。
肺を満たす冷気、清々しい光景、そして視線の先にそびえる聖峰。この場所から始まる365日の旅路。わたしはもう一度ブラケットを強く握り直し、光り輝く遠き頂へと再びペダルを踏み込んだ。



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