【検証】5ch(2ch)のロードバイクブランド格付けランキングのまとめはどこまで信用できる?

格付けTier表

ロードバイク関連の情報、特に格付けやランキングを調べていると、検索結果の上位に2ch(5ch)まとめが表示されることがあります。

ネット上では定番ネタのように扱われていますが、実際のところ、これらのランキングはいつの情報で、どこまで信頼できるのでしょうか?

内容が古いまま転載され続けているケースもかなり多く見受けられるため、情報を信じて高額なロードバイクを購入するのは注意が必要です。本記事では、該当ランキングの出典や時期、さらにリンク構造から見えるサイト運営の意図まで、ChatGPTを駆使して調査してみました。

5ch(2ch)の格付けランキングは2017-18年頃のスレッドに基づいた情報?

調査の結果、おそらくはほぼ10年前の情報に基づいているよう

今回取り上げた「ロードバイクブランド格付けランキング【5ch番付】」について、元となるスレッドの時期を特定するために、複数の転載ブログと5ちゃんねる(旧2ch)自転車板のアーカイブを調査しました。しかし、ランキング全文をそのまま掲載した元スレッドは確認できず、明確な投稿日・スレッドタイトルを断定できる証拠は見つかりませんでした。

一方で、関連性の高い情報として、ロードバイクブランドの印象や評価を話題にした「各メーカーのイメージを書くスレ」(スレッドID:1514614752)が存在していることは確認できました。スレッドIDの数値はUnixタイムスタンプを含んでおり、これを基に換算すると、当該スレッドはおおよそ2017年12月30日から2018年1月1日頃に立てられたものと推測されます。

ただし、このスレッド内に今回の格付け番付そのものが投稿されている事実は確認できておらず、転載ブログ側でも「過去スレからの引用」とのみ記されている状況です。そのため、元スレッドを完全に特定することはできなかったものの、少なくとも2017〜2018年頃に自転車板でブランド番付やイメージ評価が活発に議論されていた時期が存在したという点までは明らかとなりました。

以上の調査結果から、今回出回っている番付は、2017〜2018年頃の議論をベースに構成された、あるいは当時の書き込みが転載され続けている可能性が高いものと考えられます。ただし、投稿元そのものは完全には特定できておらず、あくまで現存するデータから読み取れる範囲での結論となります。

該当Blogはアフィリエイト収入が目的?

収入目的自体は別に悪くないが、情報の精度と古さが問題

今回参照した格付けランキングを掲載しているBlogを確認すると、各メーカー名が楽天市場の商品検索結果一覧へ直接飛ぶように設定されており、URLのクエリ構造からもアフィリエイトリンクである可能性が高いことが分かります。さらに、リンクの貼り方が「解説に必要だから貼っている」というよりも、「すべてのブランド名を機械的に楽天検索へ紐づけている」形式で統一されている点も特徴的です。

このようなリンク構造は、読者を商品ページへ誘導し、アクセス数や購入によって収益が発生するアフィリエイトブログの典型的な運用パターンと一致します。ランキングそのものの内容も、元スレッドの明示的な出典や年代が示されていないまま引用されており、検索性の高い「格付け」「ランキング」といったテーマを利用してアクセスを集める形式となっています。

これらの要素を総合すると、当該Blogは「ロードバイクブランド番付の情報提供」よりも「アフィリエイトリンクへの誘導」を主目的として構成されている可能性が高いと考えられます。掲載内容が古いスレッド由来である点や、情報の精度よりもリンク誘導が優先されている構造を踏まえると、収益化が中心に置かれたサイトであると見てほぼ間違いないと言えるでしょう。

2ch(5ch)の情報を集計にしたという格付けあれこれ

以下が2ch(5ch)の情報を集計にしたというロードバイクブランドの格付け・ランキングのようです。ちなみにこちらがチャリカスモンキーで発表した2025年版ロードバイクブランド格付け・Tier表です。

当サイトのロードバイクブランド格付けと、どんな違いがあるのでしょうか?

SS~Fランクでの格付け評価

【SS】250点以上
ピナレロ、スペシャライズド、LOOK

【S】200点以上
サーヴェロ、コルナゴ、キャノンデール、DEROSA、TIME、BMC、TREK

【A】150点以上
RIDLEY、PASSONI、CANYON、GIANT、SCOTT、ビアンキ、アンカー、CASATI

【B】100点以上
ウィリエール、LightWeight、トマジーニ、STORCK、ケルビム、FOCUS、ORBEA、グエルチョッティ、グラファイトデザイン、BOTTECHIA、エディメルクス

【C】60点以上
ラピエール、KUOTA、チネリ、MERIDA、BH、FELT、YONEX、ニールプライド、ライトスピード、KOGA、パナソニック、FUJI、シファック、BOMA、ARGON18

【D】20点以上
デダチャイ、ケストレル、RAVENELLO、TIG、AVEDIO、インターマックス、BLUE、ペンナローラ、コラテック、コーダブルーム、トンプソン、GIOS、ルイガノ、ラレー

【F】20点以下
TNI、KTM、カラミータ

※「価格」公式サイト内での日本国内販売価格もとに算出
※「プロでの活躍」最近5年間の獲得UCIポイントをもとに算出
※「所有者数」某サイト内アンケートをもとに算出
※「憧れ」某サイト内アンケートをもとに算出


番付による格付け評価①

横綱:
ピナレロ、S-works

大関:
TIME、LOOK、サーヴェロ

関脇:
Derosa、BMC、リドレー、CANYON、ビアンキ、FOCUS、コルナゴ、PASSONI

小結:
ウィリエール、グエルチョッティ、ラピエール、MERIDA、GIANT、BH、ニールプライド、ライトスピード、ボッテキア、SCOTT、TREK、キャノンデール、GURU、エディメルクス、チッポリーニ、ARGON18、デダチャイ、ペンナローラ、レモン、FONDRIEST、VIVELO、KEMO、ALAN、SWIFT、カザーティ、トマジーニ、KUOTA、

前頭:
FELT、チネリ、アンカー、グラファイトデザイン、YONEX、KOGA、FUJI、CYFAC、BOMA、ケストレル、CEEPO、InterMax、KYKLOS、TAOKAS、OPERA

十両:
BLUE、ガノー、MASI、サーリー、KONA、シュウイン、CUBE、AZZURI、PANASONIX、PZ RACING、MARIN、オールシティ、GT、BASSO、corratec、GIOS、ラレー、


番付による格付け評価②

最新ロードバイクブランド(イメージ)番付

横綱】 東:TIME 西:LOOK
大関】 DeRosa/TREK/COLNAGO/Cervelo
関脇】 Pinarello/CANNONDALE/SPECIALIZED/SCOTT/Bianchi
小結】 BH/BMC/KUOTA/ORBEA/RIDLEY/WILIER/LAPIERRE/CANYON
前頭】 CARRERA/Cinelli/EDDYMERCKX/Guerciott/KOGA/Basso/OPERA
十両】 FUJI/BOMA/CHERUBIM/Coppi/corratec/KESTREL/KLEIN/GIANT/LITESPEED/MASSA/FOCUS/MERLIN/FELT
幕下】 ANCHOR/AVEDIO/MASI/CENTURION/Flandria/Fondriest/GARY FISHER/GIOS/Gitane/GRAPHITE DESIGN/KONA/miyata/Panasonic/RALEIGH/Cipollini
序二段】Batavus/BLUE/GT/JAMIS/MERIDA/Schwinn/SURLY/TNI/INTERMAX
序の口】antares/art sycle studio/BEET MOON/BRUNO/Columbia/Ganwell/GHISALLO/HARP/HEAD/HODAKA/KHODAA BLOOM/LOUIS GARNEAU/RITEWAY/ROYAL HUNTER/杉村
下足番】丸石/東京BIKE

この下、危険水域
A.N.DESIGN-WORKS/DOPPELGANGER/DRESDEN/Provocatio/Re:turn off/TRINITY PLUS

この先ヨハネスブルグ
BATTLE/LANDGEAR/XDS

最果ての地
CALLE


かっこいい・ダサいでの評価

↓乗っている人を見て「あ、かっこいい」と思える自転車
SPECIALIZED、TIME、LOOK、BH、ORBEA、KUOTA、RIDLEY、Cervelo、BMC、CANYON

↓「ま、悪くないんじゃね・・・」と思ってしまう自転車
FOCUS、CANNONDALE、FUJI、ANCHOR、SCOTT、FUJI

↓「うわ、ダサい・・・」と思ってしまう自転車
DE ROSA、COLNAGO、Bianchi、TREK、GIANT、GIOS、LOUIS GARNEAU


2ch評判での自転車メジャーブランド格付けランキングというもの

★日本人ホイホイ5大ブランド
スペシャライズド、トレック、キャノンデール、コルナゴ、ピナレロ

★懐古主義
デローザ、チネリ、パナ、テスタッチ、クライン、ビアンキ、ケルビム、プジョー

★可も無く不可も無く
アンカー、タイム、KUOTA、リドレー、サーベロ、コラテック、オルベア(注!オルカのみ)
バッソ、エディメルクス、MBK

★質はともかくイメージが悪い
ジャイアント、LOOK、BMC、GIOS、インターマックス

★影が薄い
ウィリエール、ラピエール、BH、ブルー、ウィザード、KOGA、ライトスピード、カレラ、コッピ、レモン

★玩具
ルイガノ、フェルト(値段的に)、スコット(強度的に)

★何でそんなん乗ってんの?
Bツイン、メリダ、エヴァディオ、ポルシェ、FUJI、miyata

★同じ香りがする・・・
シュウイン、クライン、コナ、ジェイミス、ラレー

AAA
コルナゴ デローザ ピナレロ
AA
BMC ルック オルベア タイム キャノンデール
A
トレック スペシャライズド クライン GT シュウイン ジオス ビアンキ
B
アンカー パナ
C
ルイカツ ジャイアント メリダ 深谷

この5ch(2ch)の格付け・ランキング内容を使用してロードバイクを買ってよい?

あなたは10年近く前のトレンドに基づいた格付け・ランキングを購入の判断材料にできますか?

この2ch(5ch)の情報をまとめたというロードバイクブランド格付けランキング、実際、どこまで購入の参考にできるのでしょうか?

格付けランキングには、「既に製造体制が変わっている」「ブランドとして事実上活動が終了している」メーカーが多数含まれており、ランキング自体がかなり古い時期のデータを元にしていることが読み取れます。例えば、掲載されているメーカーのなかには現在の販売体制やブランド活動の状況が大きく変わっているものがあります。

また掲載されているメーカー名や、上位に位置するブランドが活躍していた時期なども考えると、この格付け・ランキング自体が2015年~2018年のトレンドやロードレース界隈の状況、つまり10年近く前の流行を反映したものだと考えられます。

さらに、ランキング内の評価軸として「最近5年間のUCIポイント」を基準としていると記されていますが、投稿時期が定かでないため、その“最近5年間”がいつを指しているのか曖昧です。これに加えて、「所有者数」「憧れ」といったアンケート形式の数値化も含まれており、実質的にはブランドの“旬”や“話題性”を十分に反映していない可能性があります。

以上の点から当該ランキングは、現在(2025年)から見れば“過去の観点”に基づいた情報であり、最新の市場状況・ブランド展開・流通状況を正確に反映しているわけではないと判断できます。

まとめ

今回調査したとおり、5ch(2ch)のロードバイクブランド格付けランキングは、元スレッドの年代が特定できず、掲載メーカーの中にはすでに製造を終了したブランドや、現在とは状況が大きく異なる企業も含まれていました。つまり、このランキングは“当時の空気感”や“掲示板内のノリ”を反映したものであり、現在の市場やブランド実態とは必ずしも一致しない情報です。

もちろん、こうしたランキングは当時のコミュニティがどのようにブランドを見ていたかという資料として価値がありますし、読み物として楽しむ分には良いでしょう。

しかし、これを鵜呑みにして、10万円・20万円という決して安くないロードバイクの購入判断に使うのは非常に危険です。ブランドの評価は年々変わり、技術力もモデル展開も常に進化しています。

ロードバイク選びでは、最新の実機データ・現行モデルの仕様・自分の用途や体格に合うかどうかを必ず確認する必要があります。2ch番付はあくまで「一つの参考情報」にとどめ、買い物の判断材料として使うべきではありません。購入の際には、最新の情報と実際の試乗、信頼できるショップでの相談を重ねることが最も重要です。

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