ロードバイクの世界では、ホイールは性能だけでなく「ブランド力＝ドヤれるかどうか」も大切な評価軸になります。【Tier F】に分類されるのは、決して壊れて使えないわけでも、走行性能が極端に劣るわけでもありません。
ただし、圧倒的に“存在感が薄い”のが最大の特徴です。知名度がほとんどなく、Amazonの格安セール常連だったり、YouTubeインプレではやたら登場するのに実走ではまったく見かけなかったりします。性能はそこそこでも、カフェの駐輪場で「それ何？」と聞かれた瞬間に説明から入らざるを得ないブランドです。つまりTier Fは、ロード乗りにとって“語った瞬間に黒歴史になる”ホイールの墓場なのです。
ロードバイクのホイール格付けTier Fランクの立ち位置
Tier Fランクは、ある意味ロードバイク界隈における“下手にドヤると火傷する”存在です。ただ価格的には手を出しやすく、実用面で致命的な欠点があるわけでもありません。
しかし最大の問題は、その圧倒的な知名度の低さです。国内ショップではほとんど扱いがなく、実走で目にする機会もほぼ皆無です。情報源といえばYouTubeのレビュー動画くらいで、実際のサイクリスト仲間との会話で出てくることはまずありません。
そんなホイールをカフェの駐輪場で「これ最新モデルなんだ」と得意げに語ろうものなら、相手の反応は「聞いたことないけど…？」「Youtuberのヤツね」「Amazonで買ったの？」という冷ややかなものになりかねません。結果として、せっかくの自己満ドヤりが一瞬で赤っ恥に変わる危うさを秘めています。つまりTier Fとは、“乗る分には問題ないが、語った瞬間にやけどする”リスク付きの立ち位置なのです。
ホイール格付け総合 第48位 GIOO（ジオー）
GIOO（ジオー）2025年の格付け評価 10pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| ステータス性 | 2pt |
| 実績 | 1pt |
| ブランド人気 | 3pt |
| 希少性 | 2pt |
| 羨望性 | 2pt |
| 合計 | 10/50pt |
GIOO（ジオー）のブランド／メーカー解説
GIOO（ジオー）は、比較的新しいロードバイク用ホイールブランドで、中国を拠点に展開しています。製造拠点を活かしたコストパフォーマンスの高さと、自社のカーボン成形技術を前面に押し出した製品づくりが特徴です。公式ラインナップではディスクブレーキ対応のカーボンクリンチャーやチューブレスレディが中心となっており、30mm台から50mm以上まで豊富なリムハイトのバリエーションを揃えています。外観はシンプルながらも現代的で、視認性の高いロゴはカスタムバイクにも合わせやすいと評されています。
GIOOは自転車系YouTuber・高倉正義氏の使用によって一定の注目を集めましたが、ステータス性や羨望性はまだ高いとはいえません。それでも販売価格は 10万円〜18万円前後 が中心で、一部の上位モデルは 20万円台 に達するなど、幅広いラインナップを展開しています。軽量性を重視したモデルや、エアロ性能を意識したディープリムモデルなど、用途に応じた選択が可能です。
流通はオンライン直販がメインで、日本国内では公式サイトや海外通販サイトを通じて購入できるケースが多くなっています。近年はスポーク組みやハブ精度にも注力し、初期モデルから徐々に品質面での信頼を得つつあります。レビューでは「価格以上に仕上がりが良い」との声も目立ち、トレーニング用からエントリーレースまで幅広く活用できるホイールとして評価されています。ブランドとしてはまだ発展途上ですが、今後ラインナップや流通網の拡大によって存在感を高めていくことが期待されます。
ホイール格付け総合 第49位 TAVELO PERTUAL（パーチャル）
TAVELO PERTUAL（パーチャル）2025年の格付け評価 7pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| ステータス性 | 1pt |
| 実績 | 0pt |
| ブランド人気 | 2pt |
| 希少性 | 2pt |
| 羨望性 | 2pt |
| 合計 | 7/50pt |
TAVELO PERTUAL（パーチャル）のブランド／メーカー解説
TAVELO（タヴェロ）は、ロードバイクやグラベルバイクのフレームセットを展開する新興メーカーであり、同時に自社ブランドのホイールも手掛けています。その中核シリーズとして位置づけられているのが「PERTUAL（パーチャル）」です。フレーム製造で培ったカーボン加工技術を活かし、軽量性と剛性、そして実用的な耐久性を兼ね備えたホイールを設計しているのが特徴です。
PERTUALシリーズは、ディスクブレーキ専用設計を基本とし、クリンチャーやチューブレスレディに対応しています。リムハイトは35mm〜60mmまで幅広く揃っており、ヒルクライム志向からエアロ重視のライダーまで用途に合わせて選ぶことができます。外観はマット調のカーボン地にシンプルなロゴが配置され、TAVELOのフレームと組み合わせたときの統一感にも配慮されています。
価格帯は 12万円〜20万円前後 が中心で、一部の上位モデルは 25万円近く に設定されています。ハブやベアリングの仕様によって複数のグレードが用意されており、ユーザーの走行スタイルや予算に応じた選択が可能です。販売は公式オンラインストアを中心に展開されており、日本国内からも直接購入することができます。
関連リンク：2025年ロードバイクTier総合 同率55位 タベロ（TAVELO）
ホイール格付け総合 第50位 SUPERTEAM（スーパーチーム）
SUPERTEAM（スーパーチーム）2025年の格付け評価 6pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| ステータス性 | 1pt |
| 実績 | 0pt |
| ブランド人気 | 2pt |
| 希少性 | 2pt |
| 羨望性 | 1pt |
| 合計 | 6/50pt |
SUPERTEAM（スーパーチーム）のブランド／メーカー解説
SUPERTEAM（スーパーチーム）は、中国を拠点とするカーボンホイールブランドで、オンライン直販を中心にグローバル展開を行っています。製造はカーボン成形の一貫工場で行われており、徹底した量産体制によってコストを抑えつつも、幅広いモデルを提供している点が特徴です。ブランド名の通り、チームやクラブライダーの使用を想定しており、リーズナブルで手の届きやすい価格設定が魅力とされています。
製品ラインナップは、ディスクブレーキ／リムブレーキ両対応のカーボンクリンチャーやチューブレスレディ、さらにはトラックバイク用まで展開しており、リムハイトは30mmから88mmまで多彩に用意されています。外観は派手なロゴが特徴的で、カラーバリエーションも複数存在するため、バイクの個性に合わせて選ぶ楽しみもあります。
価格帯は 6万円〜12万円前後 が中心で、完成品ホイールセットとしては非常に入手しやすいレンジに位置しています。一部の上位グレードでは 15万円前後 に達するモデルもありますが、それでもカーボンホイールとしては手頃な水準に収まっています。主に公式サイトやAmazonなどの通販プラットフォームで購入可能で、日本国内からも容易に注文することができます。
ユーザーからは「価格以上の剛性感」「練習用に使いやすい」といった声がある一方で、重量や仕上げに個体差があるとの意見も見られます。しかし、カーボンホイールを試したいライダーにとって導入しやすいエントリー的な立ち位置を担っていることは間違いありません。SUPERTEAMは、安定した量産力とオンライン販売網を背景に、ロードバイク市場で確実に認知を広げつつあるブランドです。
ホイール格付け総合 第51位 LIGHT BICYCLE（ライトバイシクル）
LIGHT BICYCLE（ライトバイシクル）2025年の格付け評価 4pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| ステータス性 | 1pt |
| 実績 | 0pt |
| ブランド人気 | 1pt |
| 希少性 | 1pt |
| 羨望性 | 1pt |
| 合計 | 4/50pt |
LIGHT BICYCLE（ライトバイシクル）のブランド／メーカー解説
LIGHT BICYCLE（ライトバイシクル）は、中国に拠点を置くカーボンホイールメーカーで、リム単体からホイールセットまで幅広く展開しています。2011年の設立以来、自社工場でのカーボン成形を武器に、MTB・グラベル・ロードと多様なジャンルをカバーし、特にリム幅やリムハイト、仕上げを細かく指定できるセミオーダー的な製品提供で注目されてきました。
ロード向けでは、ディスクブレーキ専用のカーボンクリンチャーやチューブレスレディを中心にラインナップしています。30mm台の軽量モデルから60mm以上のディープリムまで揃っており、マットやグロスの仕上げ、さらにはロゴデザインのカスタマイズも可能で、ユーザーが自分のバイクに最適な仕様を選べる自由度があります。
価格帯はホイールセットで 12万円〜22万円前後、リム単体で1本 3万円〜6万円程度 が主流です。高精度ハブを組み合わせた場合は 25万円を超える こともあります。販売は主に公式オンラインストア経由で行われ、海外発送にも対応しているため、日本国内からも直接購入できます。
もっとも、日本のロードバイク界隈においては知名度が極めて低く、ショップでの取り扱いもほとんどありません。そのため、実走で見かける機会は稀であり、認知度の点では無名に近い存在となっています。とはいえ、ユーザーのレビューでは「剛性と重量のバランスが良い」「仕上げが丁寧」といった評価も見られ、個人輸入を通じて利用する層に一定の支持を得ています。LIGHT BICYCLEは、まだ国内ではマイナーながらも、自由度の高い製品展開によって独自の立ち位置を築いているブランドです。
ホイール格付けTier Fランクの特徴と魅力
Tier Fランクのホイールは、一言でいえば「知名度皆無の安価ブランド」が集まるゾーンです。国内ショップではほぼ扱いがなく、情報源といえばYouTubeのレビューや通販サイトのレビューくらいです。実走で見かけることは極めて少なく、仲間内で語れば「それ何？」と聞き返される可能性が高いです。つまり、下手にドヤると一瞬でやけどするリスクをはらんでいます。
しかし一方で、価格は圧倒的に手頃で、6万円〜15万円前後 とカーボンホイールとしては導入しやすいのが最大の魅力です。公式サイトやAmazon、海外通販から気軽に手に入り、リムハイトやデザインも意外と豊富に用意されています。性能も「走れば普通に使える」レベルは確保されており、練習用やセカンドホイールとして割り切れば十分機能します。
要するに、Tier Fは“人前で語るブランド”ではなく“自分だけで完結する道具”として価値を発揮する存在です。ステータス性を求める層には物足りませんが、コスパを重視して試してみたいライダーにとっては、こっそりと使える隠れた選択肢ともいえます。
まとめ｜Tier Fはコスパ枠であり“下手にドヤると火傷する”
ロードバイクのホイール格付けにおいてTier Fは、性能面で致命的な問題はないものの、知名度の低さゆえにドヤり用途では危険極まりない立ち位置です。YouTubeや通販サイトではよく見かけますが、実走で目にすることはほとんどなく、カフェで語れば「それどこの？」と返されるのがオチです。まさに“下手にドヤると火傷する”といえます。
しかし裏を返せば、価格は 6万〜15万円前後 と手の届きやすいゾーンにあり、練習用やセカンドホイールとして割り切れば十分に活躍できます。つまりTier Fは、ブランドを誇示するためではなく、“自分の走りを支える道具”として価値を発揮する存在です。ドヤる相手がいないなら、むしろコスパ良好な選択肢になり得ます。
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