【総まとめ】2025年版ロードバイクのホイールブランド格付け・Tier表【57選ランキング】

格付けTier表

2025年決定版、「ロードバイクホイール格付けランキング」をTier表として総まとめしました!

グランツールやクラシックでの最新トピックも踏まえ、世界の全57ブランドをS〜Zで一挙採点。ホイールは“脚”であり“顔”——ロゴひとつでカフェの視線が変わり、レース結果より先に会話が始まるパーツです。

王者SからFまでの各ランク解説に加え、Zランクは2025年9月時点では情報が乏しすぎて評価不能な枠として整理。一覧表・ランク別解説・最新トレンドまで網羅し、あなたの愛用ホイールの“いまの立ち位置”を、愛と皮肉で可視化します。

2025年ロードバイクのホイールブランド格付けを総まとめしてみた

2025年のロードバイクシーンは、フレーム同様にホイールも勢力図が大きく揺れ動いた一年でした。グランツールでは定番ブランドの強さが際立つ一方、SNSや直販モデルを武器に新興メーカーが急速に存在感を高めています。プロ供給を背景にした正統派の老舗から、ネットで話題をさらう中華系ブランドまで、多様化の波はホイール市場にも確実に押し寄せました。

また、かつては数年に一度のモデルチェンジが当たり前だったホイール業界も、近年はアップデートのサイクルが早まり、エアロ形状やリム幅のトレンドがめまぐるしく変化しています。ショップでの店頭比較よりも、YouTubeのインプレやSNSの写真から評判が広まるケースが増えたのも2025年ならではの特徴です。

そんな混沌とした状況を整理するために、今回は全57ブランドをS〜ZのTier表にランク付け。王道のトップブランドから通好みの希少メーカー、そして評価不能のZ枠まで、いまロード乗りの間で話題になるホイールを余すことなく総まとめしました。

ホイールブランド格付けを作った理由

近年のロードバイクシーンでは、ENVEやZIPPといった定番ブランドに加え、ネット直販モデルや中華カーボン系の新興ブランドが続々と登場しています。しかもSNSやYouTubeを通じて一気に拡散され、実走レビューより先に「名前だけ」が話題になることも珍しくありません。

加えて日本国内である程度流通している最新のホイールブランドをまとめ、格付けとして俯瞰できるページは意外なほど存在していません。海外情報は断片的で、国内メディアは広告色が強く、ユーザーが本当に欲しい“いまの序列”を反映しているとは言いがたいのが現状です。

実際2025年の今でも、カンパ、マビック、シマノ、フルクラムがホイール四天王としてホイール界隈に君臨していると思っているローディーも多数います。

そこで「無いなら作ってしまえ」という発想から、このホイール格付けページを立ち上げました。単なる製品比較ではなく、チャリカス的に“どれだけドヤれるか”まで含めて可視化することで、2025年版の最新ホイール勢力図を正直に切り取ってみました。

ホイールブランドの格とは~5つの評価ポイント~

ホイールはロードバイクの走りを変えるだけでなく、ロゴひとつでライダーの格までも左右する“回る名刺”です。性能や実績はもちろん、他人が見たときにどれだけ「すげぇ」と思わせられるか。そんなステータスこそがホイールの格を決めます。では、そのブランド力は何で測れるのか? チャリカス的に重要な5つのポイントを整理しました。

【①ステータス性】
ホイールを装着した瞬間に漂う“格上感”。LightweightやBORAを回していれば説得力が増す一方、廉価ブランドだと「通販で買ったやつ?」で終了。

【②実績】
ここ数年のプロレースでどれだけ目立っているか。ツールやクラシックでの勝利実績はブランド価値を跳ね上げ、使われないブランドはどれだけスペックが良くても“口だけ”扱いになる。

【③ブランド人気】
SNSやショップでの注目度や実売数。ENVEロゴやZIPPの爆音ラチェットは写真や動画だけで話題になるが、知名度の低いブランドは投稿しても「既読スルー」状態に。

【④希少性】
街やグループライドでの遭遇率。ほどよく珍しいと「おっ?」と目を引くが、マイナーすぎると「そのロゴどこ?」と説明から入らざるを得ない。

【⑤羨望性】
最終的なドヤ指数。「一度でいいから回してみたい」と言わせられるかどうか。性能よりも、羨望の視線を浴びて回ることこそがホイールの本懐だ。

ホイールブランド格付け・Tier一覧表

国内外合わせて全57メーカー・ブランドを総ランキング化

さっそくホイールブランド全57の一覧をご覧ください。S~Zランクそれぞれの格付け=ドヤれる度合いはこんな感じです。

Tier Sランク帯:ドヤってなんぼの最高峰
——-誰もが認める神ブランドだね。の壁——-
Tier Aランク帯:確実にドヤれる
——-民の視線がイテ―イテ―♡なブランドの壁——-
Tier Bランク帯:まぁドヤれる
——-君、できるね。なブランドの壁——-
Tier Cランク帯:ドヤるのは少しアレだが良いホイール
——-悪くないねぇ。なブランドの壁——-
Tier Dランク帯:ドヤれないがバカにもされない
——-練習でもガンガン使えるね。なブランドの壁——-
Tier Eランク帯:全然ドヤれない
——-初めて見たわ。なブランド壁——-
Tier Fランク帯:ドヤるとやけどする
——-情報なさすぎなブランドの壁——-
Tier Zランク帯:ドヤる以前に評価不能

Noランク総合順位メーカー名獲得評価pt
1S第1位ENVE(エンヴィ)アメリカ48/50pt
2S第2位Lightweight(ライトウェイト)ドイツ44/50pt
3S同率2位ZIPP(ジップ)アメリカ44/50pt
4A第4位Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)アメリカ39pt/50pt
5A第5位RESERVE(リザーブ)アメリカ38pt/50pt
6A第6位Campagnolo(カンパニョーロ)イタリア37pt/50pt
7A第7位DT Swiss(ディーティースイス)スイス36pt/50pt
8A同率7位Black Inc(ブラックインク)デンマーク36pt/50pt
9A同率7位Vision(ヴィジョン)イタリア36pt/50pt
10A第10位CORIMA(コリマ)フランス35pt/50pt
11A同率10位FFWD(ファストフォワード)オランダ35pt/50pt
12A同率10位Rolf Prima(ロルフプリマ)アメリカ35pt/50pt
13B第13位roval(ロヴァール)アメリカ34pt/50pt
14B第14位CADEX(カデックス)台湾33pt/50pt
15B同率14位SHIMANO(シマノ)日本33pt/50pt
16B第16位FULCRUM(フルクラム)イタリア31pt/50pt
17B同率16位MAVIC(マヴィック)フランス31pt/50pt
18B同率16位BONTRAGER(ボントレガー)アメリカ31pt/50pt
19B第19位GOKISO(ゴキソ)日本30pt/50pt
20B同率19位HUNT(ハント)イギリス30pt/50pt
21B同率19位REYNOLDS(レイノルズ)アメリカ30pt/50pt
22C第22位Cannondale HollowGram(キャノンデール ホローグラム)アメリカ28pt/50pt
23C同率22位MERIDA Expert(メリダ エキスパート)台湾28pt/50pt
24C第24位MICHE(ミケ)イタリア27pt/50pt
25C第25位HED(ヘッド)アメリカ26pt/50pt
26C同率25位Lún(ルン)中国26pt/50pt
27C第27位parcours(パルクール)イギリス25pt/50pt
28C同率27位Yoeleo(ヨーレオ)中国25pt/50pt
29C同率27位ELITEWHEELS(エリートホイール)中国25pt/50pt
30D第30位ORBEA oquo(オルベア オクオ)スペイン24pt/50pt
31D同率30位PROFILE DESIGN(プロファイルデザイン)アメリカ24pt/50pt
32D同率30位Novatec(ノヴァテック)台湾24pt/50pt
33D第33位Deda Elementi(デダ・エレメンティ)イタリア23pt/50pt
34D同率33位BOMA(ボーマ)日本23pt/50pt
35D第35位TOKEN(トーケン)台湾22pt/50pt
36D同率35位ALEXRIMS(アレックスリム)台湾22pt/50pt
37D第37位ICAN(アイカン)中国21pt/50pt
38D同率37位VORTEX(ヴォルテックス)中国21pt/50pt
39E第39位FARSPORTS(ファースポーツ)中国18pt/50pt
40E第40位tune(チューン)ドイツ17pt/50pt
41E第41位TNI(ティーエヌアイ)日本16pt/50pt
42E第42位syncros(シンクロス)カナダ15pt/50pt
43E第43位OVAL CONCEPTS(オーバルコンセプツ)アメリカ14pt/50pt
44E同率43位REPARTO CORSE(レパルトコルセ)イタリア14pt/50pt
45E第45位ELVES OROME(エルブス オロメ)中国12pt/50pt
46E同率45位S1NEO GRAAL(エスワンネオグラール)フランス12pt/50pt
47E第47位Prime(プライム)イギリス11pt/50pt
48F第48位GIOO(ジオー)中国10pt/50pt
49F第49位TAVELO PERTUAL(タベロ パーチャル)中国7pt/50pt
50F第50位SUPERTEAM(スーパーチーム)中国6pt/50pt
51F第51位LIGHT BICYCLE(ライトバイシクル)中国4pt/50pt
52Zランク外Scribe(スクライブ)アイルランド評価不能
53Zランク外CRAFTWORX(クラフトワークス)オーストラリア評価不能
54Zランク外Litepro(ライトプロ)中国評価不能
55Zランク外Nepest(ネペスト)中国評価不能
56Zランク外FXSAGA(エフエックスサガ)中国評価不能
57Zランク外ONEAER(ワンエアー)台湾評価不能

こうリストアップしてみると、調べてみるまでまだまだ知らないブランドも沢山あるな!というのが率直な感想。たぶんまだ入れられていないメーカーも多数あると思うので、来年はもう少し増やして格付けしてみたいですね。

みなさんのお気に入りブランドのホイールはどのランクに入っていましたか?

格付けランク別解説:Tier Sランクはドヤってなんぼの三王ブランド!

2025年、ロードバイクホイール界で圧倒的な存在感を放つのが、ENVE・Lightweight・ZIPPの“三王ブランド”です。

プロレースでの実績、SNSでの映え、そしてカフェでの羨望の眼差し――どの要素を取っても他を寄せつけないトップ中のトップ。履いた瞬間に「脚力が+50W盛れた気がする」のはSランクだけが持つ魔法であり、サイクルラックに掛けただけで周囲を黙らせる迫力があります。

もちろん価格も鬼畜級で、庶民にとっては容易に手が出せない領域ですが、それすらブランド神話を強固にするスパイス。結局チャリカス界隈では「持っていること」そのものが最大の価値であり、三王ブランドはまさに“ドヤるために存在するホイール”と言えるでしょう。

Tier Sランクのホイールブランド
ENVE(エンヴィ)、Lightweight(ライトウェイト)、ZIPP(ジップ)

格付けランク別解説:Tier AランクはSNS映え保証付きの承認欲求ホイール!

Tier Aランクのホイールは、性能・実績・デザインの三拍子を兼ね備えた存在であり、SNSにアップすれば確実に「いいね」を稼げる承認欲求ホイールです。

プロレースでの採用実績が豊富で、街乗りからグランフォンドまで幅広く活躍する完成度を持ちながら、見た目のインパクトも十分。カフェでラックに掛ければ周囲の視線を集め、写真に収めればロゴが主役となって映えます。

価格は決して安くありませんが、ステータス性と現実的な到達可能性を両立しており「確実にドヤれる」ホイールを履きたいローディーには最適解。Aランクはまさに、“強さ”と“映え”を同時に手にできる承認欲求請負枠なのです。

Tier Aランクのホイールブランド
Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)、RESERVE(リザーブ)、Campagnolo(カンパニョーロ)、DT Swiss(ディーティースイス)、Black Inc(ブラックインク)、Vision(ヴィジョン)、CORIMA(コリマ)、FFWD(ファストフォワード)、Rolf Prima(ロルフプリマ)

格付けランク別解説:Tier Bランクはまぁドヤれる実力派ホイール!

Tier Bランクのホイールは、レース実績や信頼性を備えた堅実なブランド群です。定番として多くのライダーに選ばれ、ショップやグループライドでも目にする機会が多い存在ですが、その安心感と完成度の高さは確かなもの。

性能面では軽量性や剛性、耐久性のバランスが取れており、レースでもロングライドでも安心して回せる万能さを誇ります。カフェで並べても「ああ、ちゃんと分かってるな」と思わせる存在感があり、自己満足に留まらず周囲からも自然に認められるのが特徴。格付け的には“まぁドヤれる”ポジションであり、奇抜さよりも安定感を重視するライダーにとって、間違いなく頼れるホイール帯だといえるでしょう。

Tier Bランクのホイールブランド
Roval(ロヴァール)、CADEX(カデックス)、SHIMANO(シマノ)、FULCRUM(フルクラム)、MAVIC(マヴィック)、BONTRAGER(ボントレガー)、GOKISO(ゴキソ)、HUNT(ハント)、REYNOLDS(レイノルズ)

格付けランク別解説:Tier Cランクは“ドヤるのは少しアレだが良いホイール”

Tier Cランクのホイールは、性能や価格のバランスに優れ、実際に使えば「しっかり走るな」と感じさせてくれる実力派です。軽量性や剛性も必要十分で、トレーニングからレースまで幅広く対応可能。

ただし、知名度やブランドイメージの面ではやや弱く、カフェやSNSで「ドヤる」には少しアレな立ち位置になりがちです。とはいえ、珍しさやコスパの良さで刺さる人も多く、選んだ本人にとっては満足度の高いホイール。街中やグループライドでかぶりにくい点も魅力で、周囲の評価よりも自分の基準を大切にできるライダーにフィットします。

Cランクは、“ブランドマウント”よりも“自分に合う一本”を求める人にとって頼れる選択肢なのです。

Tier Cランクのホイールブランド
Cannondale HollowGram(キャノンデール ホローグラム)、MERIDA Expert(メリダ エキスパート)、MICHE(ミケ)、HED(ヘッド)、Lún(ルン)、parcours(パルクール)、Yoeleo(ヨーレオ)、ELITEWHEELS(エリートホイール)

格付けランク別解説:Tier Dランクは“カフェで黙るけど陰口も出ない、微妙な安定感”!

Tier Dランクのホイールは、目立ったステータス性や羨望を集める力は弱いものの、必要十分な性能と実用性を備えた安心ゾーンです。格付け的には「ドヤれないがバカにもされない」というところ。

軽量化や剛性の面では突出していなくても、日常のライドやイベントでは十分に機能し、コスパの良さや取り回しやすさで支持を得ています。カフェでの会話のネタにはなりにくい一方で、「安物」と揶揄されることも少なく、無難に選んでおけば失敗の少ない立ち位置です。

グループライドでかぶることもそこそこあり、特別なドヤ感はなくとも「ちゃんと考えて選んだんだな」と納得させられる存在感があります。要するにDランクは、派手さや羨望を求めるよりも、安定感と現実的な選択を重視するライダーにとっての“賢い落とし所”なのです。

Tier Dランクのホイールブランド
ORBEA oquo(オルベア オクオ)、PROFILE DESIGN(プロファイルデザイン)、Novatec(ノヴァテック)、Deda Elementi(デダ・エレメンティ)、BOMA(ボーマ)、TOKEN(トーケン)、ALEXRIMS(アレックスリム)、ICAN(アイカン)、VORTEX(ヴォルテックス)

格付けランク別解説:Tier Eランクは“見せ場ゼロ、自己満だけが救いのホイール”!

Tier Eランクのホイールは、走行性能そのものは悪くないものの、ブランドとしての存在感やステータス性に乏しく、カフェでロゴを見せてもまず話題になりません。SNSに投稿しても「既読スルー」状態になりやすく、チャリカス的には“全然ドヤれない”位置づけです。

ただし、価格帯は比較的手頃で入手しやすく、練習用やセカンドホイールとして使うには十分な実力を持っています。人と違うブランドを選びたい、あるいはコスパ重視で割り切りたいライダーには向いており、見栄よりも実用を優先するスタンスが光る層でもあります。つまりEランクは、ドヤり要素は皆無ながらも、実際に走る上では十分役に立つ“影の実用枠”。ブランド談義では沈黙するけれど、路上では普通に頼れるホイールなのです。

Tier Eランクのホイールブランド
FARSPORTS(ファースポーツ)、tune(チューン)、TNI(ティーエヌアイ)、syncros(シンクロス)、OVAL CONCEPTS(オーバルコンセプツ)、REPARTO CORSE(レパルトコルセ)、ELVES OROME(エルブス オロメ)、S1NEO GRAAL(エスワンネオグラール)、Prime(プライム)

格付けランク別解説:Tier Fランクは“チャリ沼の入り口に潜むトラップホイール”!

Tier Fランクは壊れて使えないわけではなく、練習用やセカンドとしてなら普通に走れる存在です。格付け的には「ドヤるとやけどする」ランク帯。

最大の弱点は知名度の薄さで、実走でまず見かけず、カフェで「これ最新モデル」と語れば「どこの?」と返される危険枠。性能はそこそこでも、ブランド力は皆無なので、語った瞬間に黒歴史化するリスクを抱えています。とはいえ価格は6万〜15万円前後と手頃で、リムハイトやデザインの選択肢も豊富。要は人前で見せるより、自分の練習を支える“割り切りアイテム”。ステータス性はゼロでも、コスパで選べば十分活躍してくれる帯です。

Tier Fランクのホイールブランド
GIOO(ジオー)、TAVELO PERTUAL(タベロ パーチャル)、SUPERTEAM(スーパーチーム)、LIGHT BICYCLE(ライトバイシクル)

格付けランク別解説:Tier Zランクは“情報不足の未知数”枠

Tier Zは、国内流通や実走データ、長期レビューが乏しく、現時点では格付けに足る材料が揃っていない判断が保留されるゾーンです。

悪いと断定できる根拠がない一方で、良いと断言する裏付けも不足――ゆえに「評価不能」。ただし最下層を意味しません。新興・ニッチ系が多く、スペックや価格が魅力的でも実態はブラックボックス。将来の化け枠が眠る反面、勧めたり過度に期待して買うにはリスク高。いわば“掘り出し物探し”を楽しむマニア向けの未開拓領域です。

Tier Zランクのホイールブランド
Scribe(スクライブ)、CRAFTWORX(クラフトワークス)、Litepro(ライトプロ)、Nepest(ネペスト)、FXSAGA(エフエックスサガ)、ONEAER(ワンエアー)

2025年ロードバイクのホイールトレンド解説:新興ブランド台頭と古豪の埋没

2025年のホイール市場は、新興勢と古豪の対比がより鮮明になりました。近年勢いを増しているのは、中華カーボンや直販系ブランド。オンライン直販を武器に、軽量性やエアロ性能を前面に出したモデルをリーズナブルに提供し、SNSやYouTubeを通じて一気に存在感を高めています。「安かろう悪かろう」のイメージは薄れつつあり、練習用やセカンドホイールとしては十分選択肢になりうると評価され始めました。

一方で、かつてロード界を席巻した古豪四天王――シマノ、マビック、カンパニョーロ、フルクラムは明らかに埋没気味。信頼性や伝統は揺るぎないものの、価格・性能・デザインいずれも新興勢に押され、羨望の的ではなくなりつつあります。かつて“これを履けば間違いない”とされたブランドも、今や「安定の選択肢」程度に落ち着き、チャリカス的なドヤり力は大きく後退しました。

結果として2025年は、“新興ブランドの台頭”と“古豪の埋没”という二極化の流れが決定的に。今後の格付けを語る上で、この勢力図の変化は無視できない要素となっています。

まとめ|2025年ホイール界の栄枯盛衰とドヤり力の行方

2025年のロードバイクホイール市場を振り返ると、まさに栄枯盛衰の一言に尽きます。

かつて王道とされた古豪ブランドは影を薄め、新興の直販系や中華カーボンが勢いを増し、勢力図は大きく揺れ動きました。もちろん実力や性能はどのブランドにも備わっていますが、チャリカス界隈で問われるのは「そのロゴでどれだけ羨望を集められるか」という一点。カフェ前で光ればSやA、説明に追われればDやF。Zに至っては未知数すぎて格付け不能――そんな混沌も含めてホイール沼の面白さです。

結局のところ、脚力よりもブランド力、ワットよりもワォ! それが2025年のホイール格付けの結論なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました