ロードバイクTier格付けの最上位――それがSランク。
ここに名を連ねるメーカーは、ただの移動手段を超え「資産」「名刺」「マウント装備」として崇められる存在だ。
レース実績や歴史はもちろん、所有しているだけで周囲から「こいつ…やるな」と思わせる圧倒的なブランド力。ホビーライドで脚が回らなくても、Sランクのフレームにまたがれば雰囲気だけはツール・ド・フランス。財布が空でも心は満たされる。
――これぞ真の“ステータスバイク”である。
ロードバイク格付けTier Sランクの立ち位置
ロードバイク界隈の永遠のテーマ。
それは──「どのメーカーが一番ドヤれるのか?」。
機材スポーツである以上、脚力だけでなくバイクの格もまたステータス。
2025年版のロードバイクTier格付け【Sランク】は、そんなチャリカス的視点でまとめた“2025年のメーカーマウント頂上決戦”です。
格付けもまさに最高峰。ドヤってなんぼの5大バイクメーカー。
評価基準は、所有のステータス性・レース実績・ブランド人気・希少性・そして他人からの羨望度。つまり「廃課金してでも手に入れる価値があるかどうか」。
乗っていると他のローディーからバイク全体が見られるので、間違っても安価な中華カーボンホイールは履かせられないメーカーたちとも言える。
乗ってるだけで50W盛れる(気がする)、そんな夢のような5大メーカーをランキング形式でお届けします。
Tier総合 第1位 コルナゴ(COLNAGO)


コルナゴ(COLNAGO)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 10pt |
実績 | 10pt |
ブランド人気 | 9pt |
希少性 | 8pt |
羨望性 | 9pt |
合計 | 46/50pt |
コルナゴ(COLNAGO)のメーカー・ブランド解説
イタリアの伝統を背負う名門メーカー、コルナゴ。
ロードバイク界隈では“イタリア御三家”の一角として知られ、その名を口にするだけでグループライドの空気が変わる存在感を放つ。
評価は、ステータス性10、実績10、ブランド人気9、希少性8、羨望性9で合計46点。
直近5年のツール・ド・フランスでは、タディ・ポガチャル率いるUAEチームの活躍により3度も総合優勝を勝ち取った実績がある。
フラッグシップのC68はクラシックな魅力を残しつつ最新テクノロジーを投入した正統派。
一方で超軽量・空力重視のオールロードV5Rsや、2025年のツールでポガチャルを支えたエアロロードY1Rsもラインナップに加わり、選択肢の豪華さが逆にユーザーを悩ませるという贅沢な状況を生んでいる。
ホイールはやはりホイール界隈の最高峰、ENVEを履かせるのが鉄板。LightweightやZIPP、Campagnoloあたりの上位モデルを合わせても似合う。
ただ最先端のフレームでも乗り手が凡人、または太めのおぢだと「フレームに負けてる感」がすごい。Y1RsやV5Rsに乗っても「お前はポガチャルやUAEにはなれないよ」と思われてしまうのも仕方がないところ。
そんな自分が分かっている乗り手・おぢは金属フレームのMASTERに逃げがち。ただ金属フレームで40万OVERと価格で諦めるローディーも多数いるのが悲しいところ。
価格の高騰と国内での流通の少なさから希少性も抜群。ショップに置いてあるだけで思わずため息が漏れるほどのオーラを持ち、所有すれば誰もが羨望の眼差しを向ける究極のバイク。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第1位 ENVE(エンヴィ)
Tier総合 同率1位:エスワークス(Specialized S-WORKS)


エスワークス(S-WORKS)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 10pt |
実績 | 9pt |
ブランド人気 | 10pt |
希少性 | 8pt |
羨望性 | 9pt |
合計 | 46/50pt |
エスワークス(S-WORKS)のメーカー・ブランド解説
アメリカ発、スペシャライズドの最上位グレード「S-WORKS」、通称エスワ。
評価はステータス性10、実績9、ブランド人気10、希少性8、羨望性9で合計46点。
プロレースにおける実績は言うまでもなく、クラシックからグランツールまで勝利を量産する存在感を誇る。
日本国内でも知名度は圧倒的で、街乗りからレースシーンまで「エスワに乗っている」という事実だけで周囲から一目置かれる。
高価であるがゆえに廃課金勢の象徴ともなっており、「エスワ持ち」という言葉がすでにブランド力の証明になっている。「狼は生きろ。豚は死ね。」とすら感じさせる強者感は異常で、強い者だけが乗る資格を持つマシンというイメージを作り上げている。
ここまで強者感が出てしまうと「お前の足が強いんじゃない、エスワが強いんだ」と思われがち。気づけば本人がエスワの付属品みたいになってることもしばしば。
またエスワに、特にTarmacに乗っているローディーは大抵、1世代か2世代前、下手すりゃ3世代前のモデルのことが多い。現行世代のモデルを見かけると「そのモデルは~」など何かと落ち度を指摘して自分のプライドを保とうとする悲しい生き物であることは否めない。
あと高校生など若くしてS-WORKSに乗ると、NESTOやKhodaa Bloomなど国産安ロードバイクに乗るマナーの悪いおぢから醜い嫉妬を買いがちなので注意したいところ。
S-WORKSに乗るのであればホイールにもこだわりたい。もちろんスペシャが展開するRovalは間違いないものの、ZIPPやENVEあたりも良い。最低でもSHIMANOのデュラあたりは履きたい。
また現実には、体型も走りもイマイチなおぢが乗っている姿も散見されるのが面白いところ。とはいえ、そのギャップすらも含めて「エスワを持つこと自体がステータス」なのだ。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第13位 Roval(ロヴァール)
Tier総合 第3位:サーベロ(Cervélo)


サーベロ(Cervélo)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 9pt |
実績 | 10pt |
ブランド人気 | 9pt |
希少性 | 8pt |
羨望性 | 9pt |
合計 | 45/50pt |
サーベロ(Cervélo)のメーカー・ブランド解説
カナダ発祥のハイパフォーマンスメーカー、サーベロ。
評価はステータス性9、実績10、ブランド人気9、希少性8、羨望性9で合計45点。
直近5年でツール2勝を挙げたチーム・ユンボ=ヴィスマ(現Visma | Lease a Bike)が駆るマシンとしても有名で、ヨナス・ヴィンゲゴーの連覇を支えたことから、その実績は世界トップレベル。
特にエアロロードやTTバイクでの開発力に定評があり、「速さ」「イケメン感」「ラグジュアリー」の三拍子が揃ったブランドだ。
なかでもS5は究極のエアロロードとして性能・デザイン共に世界的に高評価を受け、その存在だけでサーベロのイメージを形作っている。
ただS5はあまりにフレームが美しくエアロ形状すぎて、乗り手のルックスが追いつかないこともしばしば。凡人が乗ると「バイクだけプロ感」「人間はアマチュア感」のギャップがえぐい。
国内での流通量は決して多くないため、ライドで出会う機会は少ない。しかしその分、持っている人は強烈な存在感を放ち「選ばれし者」感がある。
ホイールはENVEやZIPP、Rolf Prima、Princeton CarbonWorksなど高級カーボンホイールを合わせるのがお約束だったが、最近はアメリカの新興ホイールメーカーであるReserveを履かせるのがセオリーになりつつある。なぜかCampagnoloを履いているローディーは少ない。
速そうでお洒落、かつ玄人受けするブランド力は、2025年においても確実にTier Sに君臨する理由となっている。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第5位 RESERVE(リザーブ)
Tier総合 第4位:ピナレロ(PINARELLO)


ピナレロ(PINARELLO)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 10pt |
実績 | 8pt |
ブランド人気 | 9pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 8pt |
合計 | 42/50pt |
ピナレロ(PINARELLO)のメーカー・ブランド解説
イタリアの伝統と美学を体現するピナレロは、コルナゴと並び“イタリア御三家”の一角としてロードバイク界に君臨するブランド。
評価はステータス性10、実績8、ブランド人気9、希少性7、羨望性8で合計42点。
象徴的なDOGMAシリーズは、サイクルロードレースの象徴とも言える存在で、独特の有機的な曲線を描くフレームデザインは好き嫌いを超えて強烈なブランドアイデンティティを持っている。
またホイールもイタリアンメーカーらしくCampagnoloやFulcrumを合わせるが鉄板だったが、近年は公式でもアメリカの新興高級ホイールメーカーPrinceton CarbonWorksを履かせていることが多い。
ただF9ならまだしも、F7やF5、RAZHA、PRINCE、PARISなど廉価モデルに乗っていると「あ、DOGMAじゃないんだ?」とマウントされがち。加えてDOGMA乗りからは自分のステータスを脅かさない存在としてやたらと庇護される。ピナレロ=DOGMAしか価値がない、という極端な評価に苦しむ。
かつてTeam Sky時代にはツールを制覇し続け、まさに「最強」の代名詞だったが、INEOS体制になってからは往年の圧倒的な強さが影を潜め、勝てない印象が強くなっているのも事実。
ただし、その伝統と高級感は健在で、日本国内でも所有者は「本物を知る人」という羨望を集める。DOGMA Fを駆るだけで、「あぁ、この人は自転車にすべてを捧げている」と周囲に伝わる、そんなブランドである。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第4位 Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)
Tier総合 第5位:キャニオン(CANYON)


キャニオン(CANYON)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 9pt |
実績 | 9pt |
ブランド人気 | 8pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 8pt |
合計 | 41/50pt |
キャニオン(CANYON)のメーカー・ブランド解説
ドイツ発、直販モデルで世界的成功を収めた新世代メーカーがキャニオン。
評価はステータス性9、実績9、ブランド人気8、希少性7、羨望性8で合計41点。
かつては「ハイエンドがこの価格で買えるのか」と驚かれるほどコスパに優れたブランドで、通販直販という革新的な流通形態で世界中のサイクリストを惹きつけた。
現在では価格も上がり“格安”というイメージは薄れつつあるが、性能は依然として最高水準。2025年のグランツアーでもUCIワールドチーム「アルペシン・ドゥクーニンク」所属のフィリプセンやファンデルプールらが駆り、モニュメントや世界選手権でも勝利を収めてきた実績を持つ。
そんなキャニオン乗りは「でっかいダンボールが届いた!」とSNSにアップしがち。結局フレームより箱でドヤるのは様式美。キャニオンは開封時のワクワクとコスパ自慢が所有満足の最高潮で、実走すると「結局、脚力次第」という現実を突きつけられ、語るのは再び“値段の安さ”に戻る。
ただエアロロード「Aeroad」はもはやエアロバイクの代名詞的存在で、乗っているだけで「+50W盛れてるんじゃないか?」と錯覚するほどの速さとデザイン性を備える。
ホイールもDT SwissやZIPPあたりが鉄板だが、意外とRolf PrimaやMavicのCosmic、SHIMANOのデュラあたりも良く似合う。
国内では依然として被ることが少なく、「直販で賢く買った強者」という印象を与えるのも魅力。スマートで実力派、2025年のTier Sに相応しいブランドである。
Sランクメーカーの特徴と魅力
Sランクメーカーの最大の魅力は「脚力以上のパワーを得られる錯覚」にあります。
正直、乗った瞬間にFTPが50W上がるわけでも、坂が勝手に軽くなるわけでもありません。
それでもグループライドでコルナゴやエスワを持ち込めば、周囲の視線が一斉に集中し、会話の主導権を奪える。
これこそが究極の性能。
ショップにフレームが飾られているだけで「ため息待ち」の人だかりができ、ネットの自転車掲示板では「Sラン乗り=廃課金勢」のアイコン扱い。
ピナレロ乗りとサーベロ乗りがマウント合戦を始めれば、その横でキャニオン乗りが「直販だから賢い選択」とドヤ顔で割り込む。
性能や実績に加え、こうした“チャリカス的演出力”こそがSランク最大の武器です。要するに、速い遅いは関係なく、乗っているだけで人生にプラスアルファの演出が加わるのです。
まとめ|2025年にドヤれるロードバイクはこの5メーカー
2025年において「持ってるだけでドヤれるロードバイク」は間違いなくこの5社──コルナゴ、エスワークス、サーベロ、ピナレロ、キャニオンです。
どれもワールドツアーで勝ちまくり、国内では希少価値が高く、所有するだけで“脚力盛り”ができる。ライドに持ち込めば「お、今日の主役はあの人だな」と空気を変えられるのがSランクの凄みです。もちろん価格は鬼のように高く、庶民サイクリストからすれば「宝くじが当たったら買うリスト」に並ぶ存在。
でも、それこそがステータス。
持てる人と持てない人を分かつ「課金格差」こそが羨望性を高め、ドヤり力を保証しているのです。つまりSランクメーカーは速さや軽さだけではなく、「見せつけるための最高装備」。今年こそは夢の一台を手に入れて、グループライドで“今日の主役”になってみませんか?
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