例外的に暖かい12月と言われていたとはいえ、やっぱり寒いのがこの季節。そんな寒空の中でピカピカに洗った愛車を、お酒を飲みながら自室で眺めるひと時。今回のロードバイクで見かけるエモい瞬間は、そんな至福の瞬間をお届けします。
我が愛車、達成感と、満足感
ライドを終えた12月の夜。Xmasの雰囲気に染まる冬の室外は凍てつき、もう走りに出る気力なんて底を尽きている。そんな時、私たちローディーがたどり着く至高の境地があるの。それが「洗車した愛車を室内に入れ、静かに眺めながらお酒を飲む」という行為。
世間の冷たい視線をかいくぐり、あるいは半ば諦めの境地で黙認されながら、ピカピカに磨き上げた我が愛車を自室の特等席に鎮座させる。
冷たい外気から解放され、室内の温かい光に照らされたカーボンフレームは、オブジェとしての美しさを最大限に発揮してくれる。デュラエースのプーリーは、まるで宝飾品みたいに鈍く輝き、真っ新なバーテープからは、あの過酷なライドの泥臭さが嘘みたいに消え去っている。
そして、缶ビールをプシュッと開ける。
走らなくていい。ただ見つめるだけでいいんだから。
「ホイールの光沢は…完璧」
「ああ、やっぱこのフレーム、エモすぎる。」
達成感と自己満足、そして愛車への深い愛。走行距離やタイムなんて関係ない。ただ、お酒を飲み、愛車を肴にするこの瞬間こそ、寒さで走れないチャリカスにとって最高の「エモい瞬間」であり、来年への静かなる闘志を燃やす儀式。
さあ、グラスを掲げよう。最高の相棒に、そして来年もっと一緒に走る素晴らしいライドに。


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