【害悪】ロードバイクおぢ ~ウザい・クサい・キモいでロードバイク界隈を汚染する生物~

ロードバイクおぢ

ロードバイク界隈には必ず一匹は生息している生物――それが「ロードバイクおぢ」である。
※英名:Road Bike Odi(RBO)

年齢的には脚力もFTPもすでに下降線なのに、本人はまだツール・ド・フランスを夢見ている気分。高級機材のウンチクを延々と語り、安カフェのアイスコーヒー一杯で長居し、汗臭いまま店を支配し、ピタピタのジャージで見苦しい腹を誇示する。

さらに近年は趣味そのものが高齢化し、集まるのはクセの強いおぢばかり。女性や若い人はますます少なくなり、ロード界隈が「趣味にしづらい」と感じられる要因にもなっている。

ウザい・クサい・キモい三拍子が揃ったこの存在は、ロードバイク界隈の笑いと嘆きを同時にかっさらう。今回の図鑑では、その愛すべき迷惑キャラを徹底解剖する。

  1. ロードバイクおぢとは何者か?
    1. 自分をツール選手だと信じて疑わない中年
    2. ウザがられても復活する、不死鳥のような存在
  2. ロードバイクおぢ三大害悪ポイント
    1. 害悪1.ウザい=口だけプロツアー選手
      1. ウザさ① 会話の根幹が知識自慢・機材自慢
      2. ウザさ② 初心者に無限レクチャー(※聞いてない)
      3. ウザさ③ 他ブランドを下げて自分を上げるプロ芸人
    2. 害悪2.クサい=移動式スメルテロリスト
      1. クサさ① 汗まみれジャージでカフェ侵入 → 店内壊滅
      2. クサさ② 公共浴場をロード臭で支配
      3. クサさ③ グローブ・バーテープ・ソックス・シューズは生物兵器レベル
    3. 害悪3.キモい=ピタピタジャージで景観破壊
      1. キモさ① ポッコリ腹をサイクルジャージで強調
      2. キモさ② 薄手ジャージで背中透けて毛まで公開処刑
      3. キモさ③ ブランド号泣、メーカーに謝れ!3Lボディにタイトジャージ
  3. ロードバイクおぢ「あるある」ベスト10
    1. あるある1.休憩中も愛車凝視、盗難過敏症おぢ
    2. あるある2.家庭内政治フル回転、嫁ご機嫌伺い課金勢
    3. あるある3.塩ジャージでカフェを制圧する長居おぢ
    4. あるある4.愛車の写真命!執念のクランク角度&タイヤロゴ位置調整
    5. あるある5.何年も擦り切れる武勇伝ループ再生機
    6. あるある6.分割払いで夢を追うローン中毒
    7. あるある7.カーボンフレームは神聖!置き方に命をかける神経質さ
    8. あるある8.プロ気取りの逆手ボトル取り
    9. あるある9.信号待ちでぐったり、渋滞を生む残念おぢ
    10. あるある10.タイヤ逆向き装着という基本ミスの常習犯
  4. 派生おぢ図鑑 〜ロードバイクおぢの仲間たち〜
    1. デローザおぢ 〜カンパ以外人権なし系〜
    2. おぢンキ 〜エントリーモデルでドヤぁ!~
    3. キャノンデールおぢ 〜スペシャ&トレック憎し系〜
    4. おヂオス 〜ジオスブルーで精一杯〜
    5. おぢBORA 〜リムブレーキの亡霊〜
    6. NESTOおぢ&Khodaa Bloomおぢ ~国産コスパ最強(と信じて疑わない)~
  5. まとめ|ロードバイクおぢは迷惑で名物
    1. ウザい・クサい・キモい、それでも絶滅しない
    2. 派生おぢも界隈のスパイス
    3. ロードバイク文化を彩る珍獣たち
  6. あなたの周りにも“おぢ”がいるかも?

ロードバイクおぢとは何者か?

ロードバイクおぢとは、サイクリングロードやカフェに必ず生息する“迷惑系中年”ローディの総称である。

脚力やFTPは下降の一途をたどり、若い頃の輝きはすでに失われているにもかかわらず、本人はまだ現役バリバリの選手気分。

むしろロードバイク歴だけは長いので、年齢を重ねるほど自分の経験談と機材ウンチクに拍車がかかり、周囲のライダーを煙に巻こうとする。

彼らの特徴は「ウザい・クサい・キモい」の三拍子。
最新機材を所有していることをステータスにし、汗臭いジャージのままカフェや公共施設を闊歩し、タイトなジャージに押し込められたお腹が前に張り出して存在感を放つ。

結果、周囲からは冷ややかな視線を浴びるが、本人はまったく意に介さない。

ロードバイク界隈にとって彼らは邪魔者でありながらも、どこか愛すべき名物キャラであり、もはや「文化の一部」と化しているのだ。

自分をツール選手だと信じて疑わない中年

ロードバイクおぢの最大の特徴は、その根拠なき自信である。

週末に50km走っただけで「コンディションは悪くない」と語り、グループライドでは「今日は牽いてやるよ」とプロ選手気取り。

プロツアーの戦術や機材を語るときは、まるでチーム監督のように饒舌になる。

もちろん実際の走力は一般的な初級ローディであり、上り坂では若手に千切られ、平地では本気組に置いていかれるのが常。

それでも彼らの頭の中ではツール・ド・フランスのメイン集団を走っている気分で、自己イメージと現実のギャップは天と地ほどある。

周囲から見ればただの「イキリ中年」だが、本人にとっては誇り高き“戦士の証”。ロードバイクおぢは今日もまた、脳内だけはツール選手としてペダルを踏み続ける。

ウザがられても復活する、不死鳥のような存在

ロードバイクおぢは、どれだけ周囲にウザがられても決して消えない。

グループライドで空気を乱して距離を置かれても、数週間後には何事もなかったように再登場する。

イベントや大会で失態を演じて嘲笑されても、翌年には再びゼッケンを付けてスタートラインに立つ。SNSでネタにされても「話題になるうちは勝ち」と開き直るメンタルの強さは異常だ。

ある意味では、ロードバイクおぢは界隈における“不死鳥”であり、決して淘汰されない生命力を誇る。

嫌われ、笑われ、煙たがられてもなお走り続けるその姿は、迷惑でありながらも妙に人間臭く、ロードバイク文化の景色の一部と化しているのである。

ロードバイクおぢ三大害悪ポイント

ロードバイクおぢを語るうえで欠かせないのが、「ウザい・クサい・キモい」という三大害悪ポイントである。

①ウザい
──これは走力初級ローディレベルにもかかわらず、口だけはツール・ド・フランス級というギャップが生み出す。

②クサい
──加齢臭の混じった汗臭いジャージのままカフェやコンビニに侵入し、空気を一瞬で変質させるスメルテロリズム。

③キモい
──丸々としたみっともない脂肪たっぷりの体型を無視してタイトなジャージを着るその姿で、視覚的暴力を撒き散らす。

この三拍子が揃ったとき、ロードバイクおぢはロードバイク界隈の笑い者でありながら、同時に迷惑の象徴にもなる。

だが不思議なことに、どれだけ嫌われても彼らは必ず舞い戻り、再びサイクリングロードを闊歩する。不死鳥のようにしぶといその存在感は、ロードバイク文化を語るうえで避けて通れないのだ。

害悪1.ウザい=口だけプロツアー選手

ロードバイクおぢの“ウザさ”の根源は、口だけはプロ選手並みに饒舌な点にある。

脚力は初級ローディレベル、坂では真っ先に千切れ、平地巡航も25km/h程度が限界。それなのに本人は「俺が牽くと集団がまとまるんだよな」と真顔で語る。

プロツアーの戦術解説もお手の物で「アシストはこう動くべき」と監督目線で力説するが、実際は仲間内のグループライドで最後尾を定位置にしているだけ。

Stravaにすら課金できない金欠なのに、KOMやFTPの数値を声高に語り続けるあたりもおぢらしさ満点だ。現実と妄想のギャップこそが、最大のウザさを生み出しているのである。

ウザさ① 会話の根幹が知識自慢・機材自慢

ロードバイクおぢの会話の8割は自慢話で埋め尽くされる。

「俺のBORAはプロと同じだ」「やっぱ俺の時代のDOGMA Fは最高だわ」「最低でもGP5000くらいは履かないと」など、聞いてもいないのに語り出すのが常套手段だ。

走りの実力や日々の成果には触れず、語れるのは“持っているもの”だけ。仲間が心の中で「だから何?」と思っていてもおかまいなしだ。

結局、おぢにとってロードバイクは走る道具ではなく、“自分を大きく見せるためのアクセサリー”。その痛々しい自己顕示欲が、周囲をうんざりさせる最大の要因なのである。

ウザさ② 初心者に無限レクチャー(※聞いてない)

ロードバイクおぢの得意技のひとつが、初心者を捕まえての一方的な講釈だ。

ギア比の選び方からポジション調整、果ては「ツールの選手はこうしてる」といった謎のプロ目線アドバイスまで止まらない。

相手が頷いているのは理解したからではなく、「早く解放されたい」というサインであることに気づかないのもおぢの特徴だ。

結局、初心者は走るよりもおぢの説法で体力を削られ、ロードバイク=説教の場と誤解してしまう。おぢ本人は「教えてやった」という満足感に酔いしれているが、周囲から見ればただのノイズでしかない。

ウザさ③ 他ブランドを下げて自分を上げるプロ芸人

ロードバイクおぢは、自分の愛車を神格化するために他ブランドをこき下ろす

「シマノ?優等生すぎて味がないんだよ」「トレック?量産されすぎて魂を感じないな」など、根拠の薄い持論をしたり顔で語り続けるのだ。

実際にはシマノもトレックも世界トップレベルの実績を誇るのだが、おぢの頭の中では“自分の機材こそ特別”。

周囲からは「また始まった」と聞き流されるが、本人は評論家気取りで悦に入っている。10年以上のロード歴が裏打ちするのは速さではなく、この“語りのしつこさ”なのである。

害悪2.クサい=移動式スメルテロリスト

ロードバイクおぢのもう一つの害悪ポイントは、スメル面での攻撃力である。

長年ロードバイクに乗っていながら加齢臭ニオイ対策はまったく進歩していない。真夏のライドで汗まみれになったまま休憩に入り、カフェやコンビニを一瞬で加齢臭に変えてしまう様は、まさに“移動式スメルテロリスト”。

さらに公共浴場では脱衣所一帯をおぢ臭でジャックし、他の客をドン引きさせることも少なくない。おぢ自身は「汗をかいてこそスポーツ」と自負しているが、周囲からすればただのスメルハラスメント

初級ローディレベルの走力で必死に汗を絞り出し、その成果をまき散らしているのが彼らなのだ。

クサさ① 汗まみれジャージでカフェ侵入 → 店内壊滅

ライド後のお洒落カフェに、汗で塩を吹いたジャージ姿で入店するのがおぢの十八番。

本人は「これが本場ヨーロッパのスタイルだ」と言わんばかりに堂々としているが、店内は一気におぢ臭に包まれ、周囲の客はコーヒーの香りどころではなくなる。

汗染みが椅子に転写される様子は、店員からすればホラー以外の何物でもない。

クサさ② 公共浴場をロード臭で支配

長時間のライド後に立ち寄る銭湯や温泉も、ロードバイクおぢにかかれば戦場と化す。

汗とウェアに染み込んだオイル臭が脱衣所に充満し、他の入浴客は無言で距離を取る。ところがおぢ本人は「やっぱライド後の風呂は最高だな!」と満足げ。

おぢ自身は加齢臭と汗臭さには完全に慣れてしまい、自分がスメル源だという自覚は一切ない。

クサさ③ グローブ・バーテープ・ソックス・シューズは生物兵器レベル

ロードバイクおぢの身の回り品は、長年の汗と雑菌の蓄積によって凶悪な兵器へと進化している。

特に夏場のグローブとソックス、そしてシューズから漂う臭気は、コンビニ休憩の場を地獄絵図に変える。

バーテープも黒ずみと悪臭で限界を迎えているが、「まだ使える」と言い張り交換しないのもおぢ流。本人は気にしないが、周囲にとっては化学兵器並みの攻撃力だ。

害悪3.キモい=ピタピタジャージで景観破壊

ロードバイクおぢの最後の害悪ポイントは、ビジュアル面での破壊力だ。

体型維持は完全に放棄。にもかかわらず、ピタピタのサイクルウェアを当然のように身にまとう。

その結果、サイクルジャージは張り裂け寸前で、見たくもないデブっ腹のシルエットが浮き彫りになる。

さらに薄手のジャージを選んでしまうため、背中から肌や体毛が透けて「公開処刑状態」。そこに背中ポケットへ無造作に詰め込まれた補給食が加わり、動くコンビニ袋のような後ろ姿が完成する。

本人は「これが本場スタイル」とドヤ顔だが、周囲にとっては目のやり場に困る存在である。

キモさ① ポッコリ腹をサイクルジャージで強調

レーパンでは腹を締めきれず、上に重ねたサイクルジャージが前に突っ張り、ポッコリ腹を強調してしまうのがおぢスタイル

本人は「体幹トレーニング中」と誤魔化すが、実際はビール腹が主役。走力は初級ローディレベルなのに、腹だけベテラン級の存在感を放っている。

キモさ② 薄手ジャージで背中透けて毛まで公開処刑

夏場になると、おぢは涼しさを求めて薄手のサイクルジャージを好む。しかしそれは透け感が強く、背中から肌や体毛が丸見えという公開処刑状態を生み出す。

夏は日焼け跡までクッキリ残っており、その上に浮かぶ毛の存在感が「見たくなかったビジュアル」をさらに強調する。

キモさ③ ブランド号泣、メーカーに謝れ!3Lボディにタイトジャージ

ASSOSやRaphaといったブランドは、基本的に細身で標準体型向けのタイト設計。にもかかわらず、ロードバイクおぢは3Lの身体をねじ込み「これが本場スタイル」と言わんばかりにサイクリングロードを爆走する。
その圧倒的な似合わなさは、もはやブランドに対する冒涜レベルだ。

さらに「ろんぐらいだぁす!」などアニメコラボの痛ジャージを誇らしげに着るおぢも多数。

もちろん何を着ようが自由だが、彼らが確実にブランドイメージを削っている事実だけは、せめて自覚してほしいところである。

ロードバイクおぢ「あるある」ベスト10

ロードバイクおぢの生態は、痛々しいのに妙に笑える“あるある”で満ちている。

身の丈に合わないフレームをローンで抱え、嫁の機嫌をうかがいながらパーツを買い足す日々。汗臭いままカフェに長居し、写真を撮ればクランク角度やタイヤロゴにこだわる執念深さ。

口を開けば何十年前の武勇伝を繰り返し、休憩中は盗難妄想で会話も上の空。カーボンフレームを置くときは命がけの慎重さを見せ、逆手ボトルや逆向きタイヤで痛さを披露。終盤は信号待ちでぐったりと渋滞を招く。

――そんなロードバイクおぢの姿に、誰もが「いるいる」と苦笑するのだ。

あるある1.休憩中も愛車凝視、盗難過敏症おぢ

ロードバイクおぢはカフェ休憩に入っても心はまったく休まらない。

窓際の席を死守し、愛車が視界から外れた瞬間にソワソワ。会話していても半分以上は耳に入らず、ガラス越しにサドルとホイールを凝視し続ける。

ちょっとでも人が近づけば「持っていかれるんじゃないか」と過敏に反応し、仲間を呆れさせるのもお約束だ。

盗難を恐れる気持ちは理解できるが、その過敏さはもはや病的。リラックスするための休憩時間が、ロードバイクおぢにとっては常に警備任務になってしまうのだ。

あるある2.家庭内政治フル回転、嫁ご機嫌伺い課金勢

ロードバイクおぢが機材を買うときに必ず直面するのが、家庭内政治である。フレームやコンポはもちろん、ボトルケージひとつ追加するにもまず嫁の機嫌を探るところから始まる。

夕飯が豪華だったら「今日はチャンスか?」と色めき立ち、機嫌が悪ければ一気に撤退。

購入できたとしても「前から持ってたやつだよ」と小声で誤魔化し、家族の目をかいくぐる。結局ロードバイクおぢの本当のライバルは坂でも風でもなく、財布のひもを握る伴侶。課金の可否を握られたその姿は、もはや哀愁すら漂う。

あるある3.塩ジャージでカフェを制圧する長居おぢ

ロードバイクおぢにとって、ライドのハイライトは走行そのものではなくカフェ休憩だ。

仲間と入店すると、まず椅子を確保し、ボトルやヘルメットをテーブルに並べて即席ピットを構築。注文はコーヒー1杯だけなのに、語る内容は機材、健康診断、過去の武勇伝と延々続く。

気づけば1時間、下手をすれば2時間以上も居座り、次のライドに出る気配すらない。カフェを本拠地と勘違いしたその姿に、周囲の客は呆れ、仲間は「走りに来たんだよな…」と内心ツッコむのが定番だ。

あるある4.愛車の写真命!執念のクランク角度&タイヤロゴ位置調整

フォロワー数一桁のロードバイクおぢでもSNS投稿に欠かせないのが「愛車の一枚」。

ただ撮るだけでは済まないのが厄介で、クランクはチェーンステーやシートチューブと平行に合わせ、タイヤのロゴは必ず真上に来るよう微調整。

撮影開始から実際にシャッターを切るまでに数分かかり、仲間は横で冷めた視線を送る。本人は「こういうところで美意識が出る」と真顔だが、出来上がるのは毎回ほぼ同じアングル。走力では目立てなくても、写真の完成度だけはプロ並みだと信じて疑わないのが、このタイプのおぢの痛々しいこだわりだ。

あるある5.何年も擦り切れる武勇伝ループ再生機

ロードバイクおぢの会話に必ず混じるのが、色褪せた過去の栄光話だ。

「昔は荒川で毎週200km走ってた」「若い頃は乗鞍で好タイム出した」など、聞き手が変わっても同じフレーズを繰り返す。仲間は内容を完全に暗記しており、オチまで先読み可能。

それでも本人は毎回目を輝かせ、初めて話すかのように語るからタチが悪い。現在の走りがどうであろうと、頭の中では常に“あの頃の俺”が主役。

ロードバイクおぢにとって現実より大切なのは、擦り切れた武勇伝を語ることで自分を保つことなのだ。

あるある6.分割払いで夢を追うローン中毒

ロードバイクおぢの代表的な生態が「ローン中毒」だ。給料は薄給、走力は初級ローディレベルなのに、なぜか最新のカーボンフレームのバイクだけは欲しがり、身の丈に合わない金額を分割払いで背負う。

ホイールやコンポは鉄下駄や旧型のままでも「やっぱ新型カーボンは違う」と自分に言い聞かせ、仲間には誇らしげに自慢する姿が痛々しい。

支払いに追われながら「これは投資だから」と苦しい理屈をこねるが、現実はただの浪費。速さではなくローン残高だけが膨らんでいくのが、このタイプのおぢの宿命だ。

あるある7.カーボンフレームは神聖!置き方に命をかける神経質さ

ロードバイクおぢは愛車を降りた後の“置き方”にも異常な執念を見せる。カーボンフレームを壁に立てかけるときは、まるで手術のように慎重。

角度を微調整し、倒れないように息を止めて静かに手を離す。その一方で、仲間のバイクが少し触れただけでも「おい!傷つくだろ!」と大騒ぎするのも定番だ。

結局どれだけ気を使っても、小さな擦り傷やチェーン落ちの跡が見つかり、一日ブルーになるのがお約束。走りよりも置き方に神経をすり減らすのが、このタイプのおぢの哀しい宿命だ。

あるある8.プロ気取りの逆手ボトル取り

ロードバイクおぢの小さな見栄ポイントが、ボトルの持ち方だ。ツール・ド・フランス中継で見た選手の真似をして、わざわざ逆手でボトルを抜き取り「これがプロのやり方」とドヤ顔で水分補給。

しかし実際は動作がぎこちなく、取り出すのに手間取り水をこぼすこともしばしば。そもそも本物のプロは状況に応じて順手も逆手も使い分けており、今年2025年のツールでは順手の方が多いくらい。

効率の悪い“逆手信仰”に縛られながら走る姿は、本人にとってのプロ気取りでも、周囲からは痛々しい茶番にしか見えない。

あるある9.信号待ちでぐったり、渋滞を生む残念おぢ

ロードバイクおぢはライド後半になると、体力も気力もすっかり尽き果ててしまう。

信号待ちで止まった瞬間にハンドルへ突っ伏し、ビンディングを外した左足で路肩に寄りかかりぐったり。青信号に変わってもすぐに発進できず、後続の仲間や車を渋滞させるのがお約束だ。

本人は「追い込みすぎた証拠」と自画自賛しているが、実際はただの疲労困憊。周囲から見れば迷惑以外の何物でもない。ロードバイクおぢの信号待ちは休憩所であり、交通の流れを乱す“生きる障害物”と化しているのだ。

あるある10.タイヤ逆向き装着という基本ミスの常習犯

ロードバイクおぢは雑誌やネットで拾った知識だけは豊富だが、実際の作業となると途端にボロが出る。

その典型例がタイヤ交換。

得意げに自分で組み替えたはずが、気づけば回転方向の矢印が逆向き。走行にはすぐ影響が出ないものの、仲間に見つかれば恥ずかしい失態だ。

それでも本人は「わざと逆にしてみた」と苦しい言い訳を展開。基本すら押さえていないのに、口だけはプロメカニック気取り。ロードバイクおぢの象徴的な失敗が、この“逆向きタイヤ”なのである。

派生おぢ図鑑 〜ロードバイクおぢの仲間たち〜

ロードバイクおぢは、一見ただの“ウザい・クサい・キモい”存在に見えるが、観察を続けるとブランドや機材へのこだわりが強すぎるあまり、さらに細分化した派生キャラが生まれていることに気づく。

彼らは愛車に合わせて性格までも変貌し、ブランドを背負って生きる「擬人化ローディ」と化しているのだ。ある者は「イタリアブランドこそ至高」と熱弁し、ある者は「チェレステに染まってこそ本物」と信じて疑わない。

また別の者は「自分のブランドの技術は世界一」と妄信し、はたまた「資金力の限界が見えてしまう哀愁派生」や「昔の機材をいまだに引きずる懐古派生」までいる。

どの派生おぢにも共通するのは、走力そのものは初級ローディレベルでありながら、語るときだけはプロツアー解説者顔負けに熱くなること。

そしてどれだけ周囲に呆れられても、その偏愛をネタにされることをむしろ誇りにしている点である。

派生おぢたちは、それぞれが小さな生態系を築き、ロードバイク界隈にカオスな彩りを添えているのだ。

デローザおぢ 〜カンパ以外人権なし系〜

デローザに跨がると同時に人格までイタリアンに染まってしまうのが「デローザおぢ」で、しばしば10年くらい前のモデルを愛機にしている。

彼らの口癖は「コンポもホイールもカンパ一択!」。シマノを使っていれば「まぁ仕方なくホイールはFulcrumなら許す」と謎の基準を押し付けてくる。

ただ自分のデローザのコンポは99%シマノか、カンパでもChorusやCentaurあたりの完成車御用達グループセットを装備。いつか憧れのスパレコを…と夢見ながら。

性能より“伝統”や“情熱”といった曖昧な言葉を好み、走力が初級ローディレベルであることを情熱でカバーしているつもり。10年以上乗っているのに結果は出ず、結局は「イタリアに乗ってる俺カッコいい」で自己満足する痛キャラだ。

おぢンキ 〜エントリーモデルでドヤぁ!~

おぢンキとは、ビアンキのARIAやSPRINT、VIA NIRONEといったエントリーモデルを誇らしげに乗り回すおぢのことだ。そのフレームは99%単色のチェレステカラー。

本人にとっては「俺もビアンキ乗り」という事実こそがステータスであり、プロ選手と肩を並べた気分になっている。

周囲から見れば「安めの完成車」でしかないのだが、おぢにとっては唯一無二の宝物。

さらに痛い派生形として、フレームだけでなくサドル、ボトル、ジャージ、ヘルメットまでチェレステ一色に染め上げるタイプも存在する。その姿はもはやロードバイク乗りではなく、チェレステ色の歩く広告塔である。

キャノンデールおぢ 〜スペシャ&トレック憎し系〜

キャノンデールおぢは、スペシャライズドとトレックを目の敵にする。理由はアメリカ三大メーカーの中でもスペシャとトレックはひとつ格上だから。要はこの2社がコンプレックスなのだ。

例えばスペシャのRoubaixに使われるFuture Shockについては「ありゃ見せかけのサス、おもちゃみたいなギミックだ」と一蹴し、すかさず「SynapseのSAVEこそ本当に効く技術なんだよな」とドヤ顔で語り出すのがお約束。

さらに「OCLVカーボンよりBallisTecの方が軍事技術だから強い」とトレックをも攻撃対象に。

聞いている側は苦笑するしかないが、本人は完全に“キャノンデール防衛軍”の司令官気取り。そんなディスりをしてもキャノンデールの格が上がるわけでもないのに…。走力は初級ローディレベルで説得力ゼロなのに、口だけはツール解説者並みの熱量である。

おヂオス 〜ジオスブルーで精一杯〜

おヂオスとは、ジオスにしか手が届かない薄給ローディおぢのこと。

本人は「やっぱりジオスブルーは伝統だからな」と自慢げに語るが、実際はその価格帯しか選択肢がなかっただけ。高級ブランドに乗る仲間を前にすると「派手なメーカーはミーハーだから」「俺は堅実に行く」と負け惜しみを炸裂させる。

フレームは確かに鮮やかで目立つが、走力が初級ローディレベルなため“色だけ速そう”な印象しか残らない。おヂオスの姿は、ロードバイク界隈に漂う現実と理想のギャップを体現している。

おぢBORA 〜リムブレーキの亡霊〜

おぢBORAとは、おぢが10年くらい前のロードバイクブームに清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ったリムブレーキ仕様のCampagnolo BORAというホイールのこと。

派手な白と赤のロゴがトレードマークで、おぢは今も大事に履き続けている。というか給料が下がり、新しいディスク仕様のバイクやホイールに買い替えられない。

ド派手なデカールは色褪せ、最新ディスクロードの波に取り残されても「リムブレーキこそ至高」と言い張り、「まだまだ回る」「これ以上のホイールはない」と自己暗示をかける姿は痛々しくも哀愁漂う。

ただおぢBORA(リムブレーキ仕様のCampagnolo BORAシリーズ)自体は性能が良いし、名ホイールであることは間違いない。問題の本質は走力に似合わずおぢBORAをドヤるおぢそのものなのだ。

走力は初級ローディレベルで、速さではなく過去の買い物自慢だけが武器。仲間からは「時代遅れの動く看板」と笑われても、本人は今日も誇らしげにハブからジャァァァァァ!と爆音を鳴らしている。

NESTOおぢ&Khodaa Bloomおぢ ~国産コスパ最強(と信じて疑わない)~

ロードバイク界の低価格帯代表といえば国産ブランドNESTOやKhodaa Bloom。そこにしがみつく「おぢ」は、財布の中身同様に薄給で、仕事でもイマイチぱっとしない。

それなのに妙に声だけはデカく、グループライドでは高級バイク乗りに絡んで自分の“国産至上主義”を熱弁する。

周囲からは「いやいや、それ結局NESTO(or Khodaa Bloom)でしょ…」と苦笑されても、本人は気付かない。安い愛車と安いプライドでマウントを取りにいく姿こそ、ロード界隈の哀愁担当。

まとめ|ロードバイクおぢは迷惑で名物

ロードバイクおぢは、間違いなく界隈で最も迷惑であり、そして最も目立つ存在だ。

ウザい・クサい・キモいという三拍子を揃え、初級ローディレベルの走力にもかかわらずプロ選手気取りで振る舞う。その姿は周囲にとっては煙たく、時に笑いのネタであり、時に頭を抱える厄介者でもある。

しかしどれだけ疎まれても、彼らは必ず戻ってくる。不死鳥のように復活し、また同じ場所で同じ自慢と講釈を繰り返すのだ。

さらに、デローザおぢやおぢンキ、キャノンデールおぢ、おヂオス、おぢBORAといった派生キャラが生まれ、ロード界隈をさらにカオスに盛り上げている。

結局のところ、おぢたちは走力で称賛されることはないが、その存在そのものが話題を提供し、文化を彩る“珍獣”として欠かせない。

迷惑でありながら名物――ロードバイクおぢは、今日もまたサイクリングロードをにぎやかす。

ウザい・クサい・キモい、それでも絶滅しない

ロードバイクおぢは、界隈三大害悪ポイントであるウザい・クサい・キモいをフルコンプしている。

口先だけはプロ級、スメルは化学兵器級、見た目はビジュアル攻撃兵器。

それでも彼らは決して絶滅しない。グループから距離を置かれても、イベントで笑い者になっても、数週間後にはしれっと復活する。

不死鳥のようなしぶとさと、なぜか折れないメンタルで、今日もまたサイクリングロードに現れるのだ。

派生おぢも界隈のスパイス

ロードバイクおぢは一枚岩ではない。ブランドへの偏愛や価値観のこじらせ方によって、多彩な派生キャラへと進化する。

デローザおぢは「カンパ以外人権なし」と豪語し、おぢンキはエントリーモデルでも全身チェレステで武装。キャノンデールおぢはスペシャとトレックを敵視し、おヂオスはジオスブルーで精一杯。そしておぢBORAは時代に取り残されてもリムブレーキを死守する。

どの派生も走力は初級ローディレベルだが、その濃いキャラ性で界隈に笑いと混沌を振りまくスパイスとなっている。

ロードバイク文化を彩る珍獣たち

ロードバイクおぢは、走力こそ初級ローディレベルだが、その存在感は界隈屈指だ。

ウザく、クサく、キモい挙動の数々は迷惑でありながらも、仲間内の笑い話やネタの宝庫となる。さらに派生おぢたちが加わることで、サイクリングロードはまるで珍獣図鑑の見本市。

結局のところ、彼らがいなければ界隈はもっと静かで、もっとつまらない。ロードバイクおぢは文化の負の遺産であり、同時に欠かせないエンタメ要素なのだ。

あなたの周りにも“おぢ”がいるかも?

ロードバイクおぢは、ウザくて、クサくて、キモい。正直、関わりたくない相手ナンバーワンかもしれないが、界隈に笑いと話題を提供し続ける“珍獣”でもある。

あなたの周りにも、信号ダッシュ芸人や全身チェレステ戦隊、リムブレーキの亡霊が潜んでいないだろうか? もし見かけたら、そっと観察しつつ心の中でこう呟こう――「ああ、これが噂のロードバイクおぢか」と。

そしてできれば、あなた自身が気づかぬうちに“おぢ化”していないかもチェックしてみてほしい。

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