自転車好きなら絶対に観ておきたいオススメ映画紹介vol.1 イカロス(2017年)

雑記コラム

どうもこんにちは。チャリカス1号です。 
みなさん、スポーツの秋、10月を楽しんでいますか?今年は晴れの日がやや少なく、曇りや雨の日も少なくありませんよね。

ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ自転車を趣味にしていると、土日祝など仕事が休みの日に雨が降ることを恨めしく感じてしまうのは誰にでも経験があるはず。そんな雨の日には愛車のメンテに時間を費やすのも良いですが、ぜひ自転車関連の映画を観ることもお勧めです。

今日はそんな自転車好きなら絶対に観ておきたい映画紹介として、イカロス(2017年)というNetflixが配信する映画を紹介させてください。

この映画イカロスは、「個人の挑戦が世界規模の国家スキャンダルに発展する」という劇的な展開が話題となり、ドキュメンタリーとは思えないサスペンス性とリアリティで高く評価され、2018年の第90回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した作品です。

自転車競技・ロードレースはある意味、最先端のトレーニングテクノロジーとドーピングの歴史です。世界最高峰のレース、ツール・ド・フランスで7連覇をしたランス・アームストロングがドーピングによって獲得タイトルを剥奪されたのは、ロードバイクを趣味にしているのであれば、大体の方がご存じでしょう。

この映画はそんな自転車競技・ロードレースとドーピング問題に真正面から向き合い迫った映画で、自転車、特にロードバイクに乗っている方ならば知っている方も多いと思いますが、知らない人、観たことがない人がいらっしゃるなら、ぜひ観るのをお勧めしますよ!

関連リンク:イカロス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

映画イカロス(2017年)とは?

映画「イカロス(ICARUS)」は、2017年にNetflixで公開された約二時間のドキュメンタリー映画で、監督・主演は自身もアマチュアロードレース選手であるブライアン・フォーゲルです。自転車競技のドーピング問題をテーマに、当初は「自分自身でドーピングを行い、その効果と発覚のリスクを検証する」という実験的な企画として始まります。ブライアンは、自らアマチュアレースに出場しながら、筋肉増強薬などドーピングの効果を記録しようと試みます。

しかしブライアンのドーピングを監修する反ドーピング研究所(WADA)のロシア所長であるグリゴリー・ロドチェンコフ博士と出会ったことで、物語は予想外の方向へ進みます。

博士はブライアンのドーピング計画を手伝うタイミングで、ロシア国家の主導によるドーピングプログラムが2014年ソチオリンピックで実施、WADAによる隠ぺいがドイツの公共放送によって報じられ、世界的なスキャンダルに発展します。

ロシア国家そのものから命を狙われてしまう身となった博士はやがてアメリカへ渡り、ロシア国家ぐるみのドーピングシステムに関する衝撃的な実態を語り始めます。ブライアンは次第に、個人の検証企画から、スポーツ界全体を揺るがす巨大なスキャンダルの核心に踏み込んでいくことになります。

物語は、ドーピングの倫理を越え、国家と個人、真実と隠蔽のせめぎ合いを描くスリリングな展開へと変化していきます。

映画イカロス(2017年)5つの見どころ

映画『イカロス(ICARUS)』は実際に起きた現実の出来事や人物、事実をもとに作られたノンフィクション作品で、見どころは、単なるスポーツ・ドキュメンタリーの枠を超えて、「真実を追うことの危うさ」と「国家の嘘を暴く人間ドラマ」を描いた点にあります。以下に主な見どころを整理します。

1. ドーピング実験が“国家スキャンダル”へ変貌する衝撃の展開

当初は監督でありアマチュアロードレース選手のブライアン・フォーゲル自身が“自分でドーピングをしてみる”という、軽い実験的企画でした。ところが、ロシア反ドーピング機関のグリゴリー・ロドチェンコフ博士と出会ったことで、物語は世界を揺るがす陰謀劇に変わります。
カメラが偶然にも「国家ぐるみの隠蔽システム」に迫っていく過程は、フィクションを超える緊張感です。

2. ロドチェンコフ博士という“生きる証人”の存在

この作品の中心人物であるロドチェンコフ博士は、明るく風変わりな人物として登場しますが、その裏には深い葛藤と恐怖が潜んでいます。彼が語るロシアのドーピング体制の実態、そして告発後にロシア国家から追われる立場になるまでの姿は、ドキュメンタリーでありながらサスペンス映画のような緊迫感を放ちます。

3. ドキュメンタリーとは思えない“映画的構成”

『イカロス』は、取材ドキュメントというよりも、まるでスリラー映画のような構成と編集が特徴です。前半は自転車レースや薬剤実験の映像で始まり、後半にかけては国際機関、証拠の隠滅、告発、逃亡といった要素が次々に展開します。観客はブライアン監督とともに、事態が制御不能になっていく過程をリアルタイムで体験することになります。

4. 「倫理」と「勇気」を問うドキュメンタリー

この映画のテーマは、単に「ドーピングの是非」ではありません。「真実を暴くことの代償」「個人が国家に立ち向かう覚悟」「スポーツの純粋さとは何か」といった根源的な問いが重く突き刺さります。ブライアンとロドチェンコフの関係には、単なる取材者と告発者を超えた人間的な信頼と苦悩があり、それが物語を深めています。

5. 現実を動かした“ドキュメンタリーの力”

『イカロス』は映画の枠を超え、現実の世界に影響を与えた稀有な作品です。この作品をきっかけにロシアの国家的ドーピングが国際的に問題化し、実際、2018年の平昌冬季オリンピックではロシア国家としての出場が停止処分という判断が下されました。まさに“映像が歴史を動かした”ドキュメンタリーといえます。知識としてではなく“体験”として、真実が暴かれていく瞬間を味わえることが最大の見どころです。

映画イカロス(2017年)を今、観るには?視聴方法は?

2025年10月21日(火)現在、日本国内から映画イカロスを観るにはNetflixに加入しなければなりません。Netflixの配信なので、Netflixへ加入しなければ観られない。これが本当に口惜しい。なんならAmazonでも配信してほしいくらい(無理)。

でもそれだけストーリー展開が面白く、そして考えさせられる映画です。

もしみなさんがNetflixへ加入しているなら、ツール・ド・フランス~栄光は風の彼方に~だけではなくぜひ一度、イカロスも観てみてください。後悔はしませんよ。

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