ロードバイクTier格付けのB+ランクは“まだドヤれる…はず”と自問自答しながらドヤるタイミングをうかがうロードバイクメーカー・ブランド。
ビアンキ、キャノンデール、ジャイアント、メリダといった世界的大手ブランドが集結し、初心者から上級者まで幅広く支持される安心枠だ。
性能も実績も申し分なく、価格帯の選択肢も豊富。ロードデビューにも二台目にも最適で、実際にプロのレースでも戦える。
ただし普及率が高すぎて、サイクリングロードは「量産型」だらけ。結局ドヤるどころか「またそのブランドか」と突っ込まれる宿命を背負った、強いのにドヤれないメーカー群──それがB+ランクである。
ロードバイク格付けTier B+ランクの立ち位置
B+ランクの格付けは「まだドヤれる…ドヤれるはず」という感じ。
初心者から上級者まで世界中で広く乗られている大手総合メーカー群で、チャリメーカー、みんなで乗れば、怖くない的な立ち位置。
性能は間違いなく、コスパも良し。ロードデビューにも最適だし、上級者がガチ機材を選べば十分戦える。
ただし大手ゆえに「人と被りまくる」のが最大の弱点。チェレステ軍団のビアンキ、カーボンキラー(笑)のキャノンデール、コスパ連呼のジャイアント、そしてジャイアントとライバル視されがちなメリダ。
バイクそのものは優秀なのに、結局「メーカー内でのマウント合戦」が盛んで、羨望の眼差しを集めることは少ない。チャリカス的に言えば“強いけどドヤれない枠”、それがB+ランクです。
Tier総合 第16位 ビアンキ(Bianchi)


ビアンキ(Bianchi)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 7pt |
ブランド人気 | 8pt |
希少性 | 2pt |
羨望性 | 5pt |
合計 | 29/50pt |
ビアンキ(Bianchi)のメーカー・ブランド解説
イタリアのメーカーで自転車好きじゃなくても一度は聞いたことがある、見たことがあるメーカー。それがビアンキ。
メーカー紹介をするときに「世界最古の自転車メーカー」ってフレーズは聞き飽きた感が否めないビアンキの評価はステータス性7、実績7、ブランド人気8、希少性2、羨望性5で合計29点。
ハイエンドのOltre RCやSpecialissima RCに乗っている人はガチ勢が多い。
しかし街でよく見るのはチェレステカラーのARIAやSPRINT、VIA NIRONEあたり。ロードデビューに選ぶ人も多く、結果「チェレステ軍団」が量産され、サイクリングに行けば、必ず2~3台は見かける。
さらにフレームからサドル、ウェア、小物までチェレステカラーで統一し、鉄下駄ホイールを履いて颯爽とドヤ顔で登場──ここまで来ると逆に清々しい。
問題は“おぢ”が乗った瞬間に「おぢンキ」と呼ばれる悲しさ。
またエアロフレームでもないのに重量が1100g以上あるカーボンフレーム仕様とか、もうチェレステカラーのカーボンモデル(笑)を欲しがる人に売るためだけの微妙なカーボンモデルもある。
乗り心地とか振動吸収性とか、そんなことを言う前に、そのアルミより重いフレームでおぢンキを増やさない努力をしてほしいもの。
近年ホイールも自社ブランドReparto Corseを出しているが性能・ブランドともに微妙。普通に中華・台湾のOEMですし。少なくともCADEXには遠く及ばない。
性能もデザイン力もブランド力もあるのに、庶民層からハイエンド層まで幅広く浸透しすぎてしまい、ありがたみが薄れ、ローディーからは「ビアンキか!」か「ビアンキか…」と印象が二極化しているのが現実。
チャリカス的には「お、またチェレステか」で終わってしまう、ネタと哀愁が同居するブランド。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 同率43位 REPARTO CORSE(レパルトコルセ)
関連リンク:おぢンキ 〜エントリーモデルでドヤぁ!~
関連リンク:なぜビアンキの自転車はおぢに人気なのか?~おぢンキ現象。ロードバイク界隈に潜むBianchi乗りたち~
Tier総合 第17位 キャノンデール(cannondale)


キャノンデール(cannondale)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 7pt |
ブランド人気 | 6pt |
希少性 | 4pt |
羨望性 | 5pt |
合計 | 28/50pt |
キャノンデール(cannondale)のメーカー・ブランド解説
アメリカ三大メーカーのひとつ、キャノンデール。
かつて「カーボンキラー」と呼ばれたCAADシリーズの伝説はいまも続いている。実際、CAADはよいバイクだと思う。
ただそれ故、2025年にもなって「カーボンキラー(笑)」と言われてしまうのは悲しき宿命。当時「カーボンキラー」と煽りまくっていた誰かさんは謝った方がいい。
ただ、まだBB30/PF30の件は許されていない。
評価はステータス性7、実績7、ブランド人気6、希少性4、羨望性5で合計28点。
最近はLAB71でポップなデザインを打ち出してオシャ感も狙うし、実際、2025年のツールでもEF Education ベン・ヒーリーの活躍でバイク性能の高さを証明し続けているが、チャリカス的にはやはり「キャノンデールおぢ」が強烈すぎる。
アメリカの三大ロードバイクメーカーと言えばスペシャ、トレック、そしてキャノンデール。しかし近年はキャノンデールが前者2メーカーの一歩後ろを歩んでいる印象は否めない。
そんなコンプレックスを拗らせたのか、キャノンデールおぢはスペシャやトレックをやたらと敵視する。
おぢはグループライドでよく「RoubaixのFuture Shockに比べてSynapseのSAVEは振動吸収性が高く~」とか「OCLVカーボンなんかよりBallisTecカーボンは軍事技術が~」と高らかに語るものの、おぢにそんな繊細な違いは判らない。
ぶっちゃけおぢが楽に感じるのは、ライドしても休憩多めで、距離短めだから。
もちろんSuperSix EVOは性能抜群で、ガチ勢が乗れば速いのは間違いない。実はホイールもハイエンド向けにHollowGramを作っている。だが世間的には「スペシャ&トレックをディスる人」「カーボンキラー(笑)の人」とイジられがち。
チャリカス的には「未だにカーボンキラー(笑)をネタにされ続ける枠」。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第22位 HollowGram(ホローグラム)
関連リンク:キャノンデールおぢ 〜スペシャ&トレック憎し系〜
Tier総合 第18位 ジャイアント(GIANT)


ジャイアント(GIANT)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 8pt |
実績 | 6pt |
ブランド人気 | 6pt |
希少性 | 2pt |
羨望性 | 5pt |
合計 | 27/50pt |
ジャイアント(GIANT)のメーカー・ブランド解説
世界最大の自転車メーカー、GIANT。設立は台湾。
評価はステータス性8、実績6、ブランド人気6、希少性2、羨望性5で合計27点。
GIANTはとにかくどこでも被る。TCRかPropelかDefyか──グループライドに行けば絶対1台はいるレベル。
GIANT乗りの口癖は「コスパ最強!」。確かに性能は高くて安いんだけど、近年は圧倒的コスパで名高い中華勢の追い上げでその立場も微妙になりつつあった。が、最近は盛り返してきた様子。
またGIANT乗りは世界の自転車工場であることを必ず武器にする。実際GIANTはOEM供給で世界を牛耳ってるんだけど、それをドヤる時点でチャリカス臭がすごい。
さらに「TCRこそ究極のレーシングバイク」「Propelのエアロ効果で+50W!」みたいに語りがちだが、実際は脚力不足で空力どころじゃないのも定番オチ。
よく男性のGIANTガチ勢が「彼女できたらLivを…」って妄想するけれど、大丈夫。諦めろ。ロードバイクで彼女と出逢えることはない(断言)。
ハイエンドのTCR AdvancedやPropel Advancedはマジで良いバイク。自社ブランドのホイールCADEXもガチ性能。なのにGIANTそのものが被りすぎて羨ましがられないのが最大の悲劇。
そして極めつけは、CADEXを履かせても「結局ジャイアントで草」と一刀両断される現実。
エントリーからハイエンドまで揃うのは強みのはずが、逆に“どの層にもドヤれないジレンマ”に沼りがち。気づけば「卒業したいけど卒業できないブランドNo.1」という不名誉タイトルを背負わされる、それがGIANTの宿命である。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 第14位 CADEX(カデックス)
Tier総合 同率18位 メリダ(MERIDA)


メリダ(MERIDA)の2025年Tier格付け評価
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 6pt |
ブランド人気 | 6pt |
希少性 | 4pt |
羨望性 | 4pt |
合計 | 27/50pt |
メリダ(MERIDA)のメーカー・ブランド解説
台湾発、世界2位の自転車メーカーMERIDA。GIANTとは永遠のライバル関係。
評価はステータス性7、実績6、ブランド人気6、希少性4、羨望性4で合計27点。
GIANTと比べてロードバイクはガチ勢が多い印象。というかMERIDA乗るローディーはガチすぎて若干怖いもの。実はCWシリーズなど良いカーボンホイールも作っている。
脚力もメンタルも仕上がっている人が多く、グループライドでも「この人、本気で走りにきてるな…」と空気でわかるレベル。
決してScultura乗りにTCRの、Reacto乗りにPropelの話を振ってはいけない(意味深)。両者はほぼ同じカテゴリーに属するのに、それを口にした瞬間に謎のプライドバトルが始まるからだ。
台湾というだけで初心者くんほど見下しがちだが、実際に走り込んできたロード歴の長いローディーほど「いや、MERIDAはいいよ」「スペシャも結局MERIDAだし(※という昔の誤解が未だに蔓延っている)」「台湾メーカーなら間違いないっしょ」とやたらと認めがち。んで実際に買いがち。
経験を積んだ先輩がしれっとMERIDAに乗り換えているのを見て、若手がハッとする──そんな場面も珍しくない。
何よりMERIDAオーナーあるあるは「本気で走るのに俺はブランドで買ってない」という謎の誇りを見せつけること。結果、グループ内で一番強いのに一番マウントを取りにくい存在になり、「強いのに地味」という最もやっかいなポジションを担ってしまうのだ。
関連リンク:2025年ホイールブランド格付け総合 同率22位 MERIDA Expert(メリダ エキスパート)
B+ランクメーカーの特徴と魅力
B+ランクに属するのは、ビアンキ、キャノンデール、ジャイアント、メリダといった世界的大手ブランド。
初心者から上級者まで幅広く選ばれ、日本の街中やサイクリングロードで最も多く目にするロードバイク群です。
性能は折り紙付きで、実際にツールやグランツールでも勝利を収めている実績もあり、機材としての信頼性は十分。
ただしあまりに普及しすぎて「またそのメーカーか」と思われがちで、被る率が異常に高いのが最大の特徴。
ハイエンドは本気で速く、プロ供給もされるガチのマシンですが、エントリーやミドルモデルの所有者は「まだ鉄下駄なの?」とローディ仲間に見下されがち。
メーカー内の上下関係やマウント合戦が激しいのも、このB+ランクならではの“チャリカスあるある”。
それでも、圧倒的な販売網とアフターサポート、そして価格帯に応じた豊富な選択肢は大手ならではの魅力で、結局「最初の一台」「二台目の無難枠」として選ばれることが多い。
つまりB+ランクは、安心・安定の実力ブランドでありながら、ドヤり切れない宿命を背負った存在なのです。
まとめ|2025年に「量産型だけど安心」な4メーカー
2025年Tier B+ランクは、ビアンキ、キャノンデール、ジャイアント、メリダ──世界の大手総合メーカー勢。
性能・実績・信頼性は十分だが、被りすぎて「またそのブランドか」と突っ込まれるのが宿命。
それでもバイクそのものは優秀で、初心者からベテランまで安心して選べるのが強み。チャリカス的には“メーカー内マウント大会”が一番の見どころ。
チェレステ統一ドヤ、カーボンキ…(しつこい)、コスパ最強マン、TCR vs Scultura論争──どれもネタにされつつ愛されている。つまりB+ランクは「量産型だけど信頼の証」。
2025年も街中を席巻するのはこの4大メーカーだ。
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