【2025年版】ロードバイクのホイールブランド格付け|おすすめランキング【Tier B】

格付けTier表

ロードバイク界のホイール選びにおいて、SランクやAランクの“ドヤ専用ブランド”ばかりが注目を浴びがちですが、実際に街やレース会場で走っているバイクを見渡すと、もっと現実的で頼れる存在がゴロゴロしています。

そんな「堅実派の主役」が集うのがTier Bランク。ここには完成車付属からステップアップした人が最初に手を伸ばすブランドもあれば、プロ供給の実績を誇りながらも庶民価格で入手可能なもの、さらには超マニアックな異端ブランドまで混在しています。

言ってみれば“チャリカス界の現実解”。派手さよりも走りやすさ、見栄よりも財布との折り合いを優先するローディにとって、Bランクは最も身近で頼れるカテゴリなのです。

  1. ロードバイクのホイール格付けTier Bランクの立ち位置
  2. ホイール格付け総合 第13位 roval(ロヴァール)
    1. roval(ロヴァール)2025年の格付け評価 34pt/50pt
    2. roval(ロヴァール)のブランド/メーカー解説
  3. ホイール格付け総合 第14位 CADEX(カデックス)
    1. CADEX(カデックス)2025年の格付け評価 33pt/50pt
    2. CADEX(カデックス)のブランド/メーカー解説
  4. ホイール格付け総合 同率14位 SHIMANO(シマノ)
    1. SHIMANO(シマノ)2025年の格付け評価 33pt/50pt
    2. SHIMANO(シマノ)のブランド/メーカー解説
  5. ホイール格付け総合 第16位 FULCRUM(フルクラム)
    1. FULCRUM(フルクラム)2025年の格付け評価 31pt/50pt
    2. FULCRUM(フルクラム)のブランド/メーカー解説
  6. ホイール格付け総合 同率16位 MAVIC(マヴィック)
    1. MAVIC(マヴィック)2025年の格付け評価 31pt/50pt
    2. MAVIC(マヴィック)のブランド/メーカー解説
  7. ホイール格付け総合 同率16位 BONTRAGER(ボントレガー)
    1. BONTRAGER(ボントレガー)2025年の格付け評価 31pt/50pt
    2. BONTRAGER(ボントレガー)のブランド/メーカー解説
  8. ホイール格付け総合 第19位 GOKISO(ゴキソ)
    1. GOKISO(ゴキソ)2025年の格付け評価 30pt/50pt
    2. GOKISO(ゴキソ)のブランド/メーカー解説
  9. ホイール格付け総合 同率19位 HUNT(ハント)
    1. HUNT(ハント)2025年の格付け評価 30pt/50pt
    2. HUNT(ハント)のブランド/メーカー解説
  10. ホイール格付け総合 同率19位 REYNOLDS(レイノルズ)
    1. REYNOLDS(レイノルズ)2025年の格付け評価 30pt/50pt
    2. REYNOLDS(レイノルズ)のブランド/メーカー解説
  11. ホイール格付けTier Bランクの特徴と魅力
  12. まとめ|“あえてドヤらない”が一番リアル、それがBランク

ロードバイクのホイール格付けTier Bランクの立ち位置

Tier Bランクは、ホイール選びにおいて「実力十分だが神格化までは届かない」ゾーンに位置します。格付け的には「まぁドヤれる」といったところ。Aランクのようにプロ供給やブランド神話で語れるほどの華はない一方で、性能面では一般ユーザーにとって必要十分。むしろ多くのローディが実際に使う機会が最も多い層であり、完成車からのアップグレード先としても定番です。

ここにはRovalやCADEXのようにワールドツアーで実績のある純正ブランドもあれば、GokisoやHuntのように異彩を放つ存在も同居。つまりBランクは「走りに困らないが、ドヤりトークでは一歩劣る」クラス。見栄よりも実利を重んじるローディにとっては、最もバランスの取れた選択肢といえるでしょう。

ホイール格付け総合 第13位 roval(ロヴァール)

roval(ロヴァール)2025年の格付け評価 34pt/50pt

項目点数
ステータス性6pt
実績8pt
ブランド人気7pt
希少性6pt
羨望性7pt
合計34/50pt

roval(ロヴァール)のブランド/メーカー解説

roval(ロヴァール)は、アメリカのスペシャライズド(Specialized)が展開する純正ホイールブランドです。性能面ではもはやTier Bに収まらない実力を誇り、今年のツール・ド・フランスでもステージ優勝に貢献するなど、ワールドツアーの舞台でしっかりと結果を残しています。とくにCLXシリーズは、軽量性・剛性・エアロの三拍子が揃った完成度の高いホイールで、Aランクブランドと並んでも遜色ありません。冷静に考えれば「なぜBなのか」と突っ込みたくなるレベルです。

しかし問題は、その“純正ブランド”という立ち位置にあります。スペシャライズド完成車に標準装備されている印象があまりにも強く、他メーカーのフレームに装着すると途端に違和感が生まれます。たとえばピナレロやドグマにrovalを合わせると、「いや、それ純正じゃないから」と周囲からツッコミが入り、ドヤりたいのに笑いのネタにされてしまうのが定番です。チャリカス界隈では「性能は本物、でもブランドで語れない」という不遇キャラとして扱われがちです。

一方で、スペシャライズド乗りにとっては最強の正解といえます。完成車のままでも即戦力ですし、アップグレードでCLXを選べば「俺のターマック=プロ機材」と胸を張って言える説得力が生まれます。要するにRovalは、実力はAランク級でありながら、ステータス性では“純正の壁”に縛られた宿命のブランドです。チャリカス的には「履けば強いけれど、語ると微妙」という絶妙なポジションに位置しているといえるでしょう。

関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 同率1位:エスワークス(Specialized S-WORKS)
関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第12位 スペシャライズド(Specialized)

ホイール格付け総合 第14位 CADEX(カデックス)

CADEX(カデックス)2025年の格付け評価 33pt/50pt

項目点数
ステータス性6pt
実績7pt
ブランド人気7pt
希少性6pt
羨望性7pt
合計33/50pt

CADEX(カデックス)のブランド/メーカー解説

CADEX(カデックス)は、世界最大の自転車メーカーであるGIANTが立ち上げたハイエンドコンポーネントブランドです。超軽量かつ高剛性のカーボンホイールはプロレースでも実績を重ねており、性能面ではAランクに迫る実力を誇ります。風洞実験や最新の製造技術を惜しみなく投入しており、スペックシートを見るだけでも「これ最強では?」と思わせるほどの完成度です。

ただし、ブランドのイメージは非常に特徴的です。CADEXは“ジャイアント純正の最上位モデル”という印象が強く、他ブランドのライダーからは「ああ、CADEXね」と軽く流されがちです。それでも、ジャイアントオーナーにとっては格好のドヤりネタであり、「やっぱりCADEXはいい。TCRの性能を最大化してくれる」と誇らしげに語る姿は、チャリカス界隈ではおなじみの光景となっています。

さらに価格も容赦がありません。フレームよりもホイールのほうが高価になる“逆転現象”が起きることもあり、「ホイールで完成車がもう一台買えるじゃん」とツッコまれるのも定番です。加えてブランド名の読み方すら「カデックス?キャデックス?」と揺れており、知名度の割に統一感がない点もチャリカス的にはオイシイ話題といえます。

つまりCADEXは、性能はA級、ステータスはB級、しかしジャイアント乗りのドヤ顔ではS級――そんな独特のポジションを確立したブランドです。

関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第18位 ジャイアント(GIANT)

ホイール格付け総合 同率14位 SHIMANO(シマノ)

SHIMANO(シマノ)2025年の格付け評価 33pt/50pt

項目点数
ステータス性7pt
実績7pt
ブランド人気7pt
希少性5pt
羨望性7pt
合計33/50pt

SHIMANO(シマノ)のブランド/メーカー解説

SHIMANO(シマノ)は、日本が誇る世界最大のコンポーネントメーカーであり、ホイール分野においても確かな存在感を放っています。フラッグシップモデルはもちろんDURA-ACEホイールであり、プロレースでの実績は揺るぎありません。これを装着していれば、周囲から「おっ、本気だな」と一目置かれる存在になります。性能面では軽さ・剛性・回転性能・ブレーキ面の仕上げまで隙がなく、まさに“優等生ホイール”の名にふさわしいといえます。

しかし、その優等生ぶりがチャリカス的にはネタにしづらい部分でもあります。癖がなく誰にでも扱いやすい反面、「これといった尖った特徴がない」という評価につながりやすいのです。爆音ラチェットで周囲の視線を集めるわけでもなく、独特のリム形状で語れるわけでもありません。ただ淡々と仕事をこなす、いわばクラスの学級委員長タイプといえるでしょう。安心して速く走れる一方で、語りどころに欠けるのがシマノホイール最大の宿命です。

もちろん、ローディーの誰もが「シマノ=完成車ホイール」と思っているわけではありません。むしろその逆で、信頼性の高さから「迷ったらシマノ」「結局シマノに戻る」という声も多く聞かれます。ただしそれは同時に、“強すぎて個性を語れない”という状況でもあります。チャリカス界隈においては、「性能は間違いなくAランク級、しかしステータス的には地味」という、ある意味もっとも評価に困るブランドといえるでしょう。

ホイール格付け総合 第16位 FULCRUM(フルクラム)

FULCRUM(フルクラム)2025年の格付け評価 31pt/50pt

項目点数
ステータス性6pt
実績6pt
ブランド人気7pt
希少性6pt
羨望性6pt
合計31/50pt

FULCRUM(フルクラム)のブランド/メーカー解説

FULCRUM(フルクラム)は、カンパニョーロがシマノユーザーにもリーチするために立ち上げたブランドです。アルミホイールの名作「レーシングゼロ」は一世を風靡し、赤いスポークはローディにとって“通過儀礼”のような存在となりました。しかし、その強烈なイメージがあまりにも浸透しすぎた結果、カーボンモデルの印象が薄れているのが現状です。

実際にはフルクラムもカーボンホイールの展開を積極的に進めており、トップグレードの「SPEED」、扱いやすさを重視した「WIND」、そして最新技術を投入した「SONIQ CARBON」と、ラインナップは非常に充実しています。性能面では軽量性・剛性・エアロ性能の三拍子が揃っており、プロユースにも十分対応できる実力を持っています。ただし、群雄割拠のカーボンホイール時代においては、やや存在感が薄く、FULCRUMのカーボンホイールを履いても周囲からスルーされがちな点は否めません。

その理由は、同価格帯にZIPPやROVAL、ENVEといった“ブランド神話”をまとったライバルが存在するためです。ホイールでドヤりたいローディーがフルクラムを選ぶと、「いや、性能はいいけどさ…」という微妙な空気になってしまうことも少なくありません。つまり、フルクラムのカーボンホイールは実力こそAランク級でありながら、ブランド性の面ではBランクに据え置かれてしまう宿命を背負っているといえます。

結局のところ、FULCRUMは「過去のレーゼロ成功が大きすぎたブランド」です。カーボンホイールでも十分に戦える実力を持ちながら、ブランドイメージの更新に成功していないのが現状です。チャリカス的に見れば、「履けば速いけれど語ると地味」という、ある意味もっとも扱いに困るブランドといえるでしょう。

ホイール格付け総合 同率16位 MAVIC(マヴィック)

MAVIC(マヴィック)2025年の格付け評価 31pt/50pt

項目点数
ステータス性6pt
実績6pt
ブランド人気7pt
希少性6pt
羨望性6pt
合計31/50pt

MAVIC(マヴィック)のブランド/メーカー解説

MAVIC(マヴィック)は、フランスを代表する老舗ホイールブランドです。かつてツール・ド・フランスのニュートラルサポートカーに並ぶ黄色いホイールは、ローディーたちの憧れそのものでした。COSMICやKsyriumといったシリーズは「マヴィックなら間違いない」という安心感を与え、一時代を築いた存在です。黄色のロゴは、それ自体がブランド神話だったといえるでしょう。

しかし近年は、経営難や再編などの混乱もあり、存在感は大きく後退しています。ZIPPやROVAL、ENVEといった新興ブランドがプロシーンを席巻するなかで、MAVICの名前を耳にする機会は激減しました。チャリカス界隈では「昔は天下を取っていたよね」といった、どこか寂しげな枕詞が付きまとうのが現状です。

ホイールの性格も真面目で優等生的です。癖がなく乗りやすい一方で、爆音ハブや奇抜なリム形状といった“キャラ立ち”が乏しく、チャリカス的にはドヤりにくい存在といえます。特に現在の市場では「尖った個性=話題性」となりやすく、MAVICの堅実さが逆に存在感を薄めてしまっています。

とはいえ、性能面は確かであり、軽量アルミからディープカーボンまでラインナップは非常に堅実です。価格も比較的抑えめで、実際のユーザー目線ではむしろ合理的な選択肢といえます。ただし、「往年の名門」というイメージが強すぎるため、若手ローディーにはやや地味に映る点は否めません。

要するにMAVICは、ホイールの歴史を語るうえで外せない伝説的ブランドでありながら、現在は“懐かしの黄色ロゴ”という遺産に頼っている部分が大きい存在です。チャリカス的にはドヤりにくいものの、いま履けばむしろ“通好み”な選択肢といえるでしょう。

ホイール格付け総合 同率16位 BONTRAGER(ボントレガー)

BONTRAGER(ボントレガー)2025年の格付け評価 31pt/50pt

項目点数
ステータス性6pt
実績7pt
ブランド人気6pt
希少性6pt
羨望性6pt
合計31/50pt

BONTRAGER(ボントレガー)のブランド/メーカー解説

BONTRAGER(ボントレガー)は、アメリカのTREK傘下にあるパーツブランドです。ホイールだけでなく、タイヤやサドル、ライトまで幅広く手掛ける“全部入り”メーカーであり、その中核を担っているのがAeolusシリーズを中心としたホイール群です。性能面ではワールドツアーでの勝利実績もあり、信頼性は十分に高いといえます。

しかし、ロードバイク界隈での評価はどうしても「TREKに最初から付いているホイール」で止まってしまいます。TREKを購入すれば必ずBONTRAGERが付いてくるという安心感がある一方で、ありがたみや特別感は薄れがちです。ユーザーの多くが完成車を通じて手に入れるため、「新品でボントレガーを選びました」という人は珍しく、逆にそこがネタにされることもあります。

さらに、ブランド自体がホイール専業ではなく、サドルやアクセサリーまで幅広く展開しているため、ホイールブランドとしてのアイデンティティがややぼやけている印象もあります。Aeolusを履いていても、ZIPPやLightweightのように「おっ」と会話が広がることは少なく、せいぜい「ああ、TREK純正だね」で話が終わってしまうのが実情です。

とはいえ、TREKユーザーにとっては最も自然で信頼できる選択肢であり、完成車のままでも十分に戦えるのは大きな強みです。結局のところ、BONTRAGERは“性能は優秀だがドヤりには向かない”という、究極の純正ホイールブランドといえるでしょう。

関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第11位 トレック(TREK)

ホイール格付け総合 第19位 GOKISO(ゴキソ)

GOKISO(ゴキソ)2025年の格付け評価 30pt/50pt

項目点数
ステータス性7pt
実績5pt
ブランド人気6pt
希少性6pt
羨望性6pt
合計30/50pt

GOKISO(ゴキソ)のブランド/メーカー解説

GOKISO(ゴキソ)は、名古屋の近藤機械製作所が手掛ける超高精度ハブメーカーです。航空宇宙産業レベルの加工技術をそのままホイールに応用し、回転抵抗を極限まで削ぎ落とした“工業製品としてのホイール”を世に送り出しています。ラインナップの象徴は100万円クラスのカーボンホイールであり、チャリカス界隈では「ホイールに車1台分」とネタにされること必至です。

最大の特徴はそのハブ構造にあります。超精密ベアリングと独自のフローティング機構によって、驚異的な回転性能を実現しています。展示会でホイールを回すと、止まらずに延々と回転し続ける“伝説のデモ”は、ローディーにとってまさに宗教体験に近いものです。性能的には世界最高峰であることに疑いはなく、実際にレースで使用すれば、誰もがその恩恵を実感できるはずです。

ただし、価格の高さと供給数の少なさから、「実物を見たことすらない」というローディーも多く、海外では知名度が非常に低いのが現状です。さらに、その工業製品然とした見た目や雰囲気は、エアロ形状やデザイン性で勝負する欧米ブランドとは一線を画しており、チャリカス的には「ロマンはあるが語りにくい」存在となっています。

結局のところ、GOKISOは実力はS級、価格は富豪級、話題性はマニア限定という稀有なポジションに立つブランドです。履いているだけで確実に注目を浴びますが、それは「速そう!」ではなく「いくらしたの!?」という方向での注目です。チャリカス的には“究極のネタ枠”でありながら、性能面では揺るぎない実力派という二面性を併せ持っているといえるでしょう。

ホイール格付け総合 同率19位 HUNT(ハント)

HUNT(ハント)2025年の格付け評価 30pt/50pt

項目点数
ステータス性5pt
実績6pt
ブランド人気6pt
希少性7pt
羨望性6pt
合計30/50pt

HUNT(ハント)のブランド/メーカー解説

HUNT(ハント)は、イギリス発の新興ホイールブランドです。従来の代理店経由ではなく、ダイレクト販売に力を入れており、比較的手の届きやすい価格でカーボンホイールを提供しています。特に「Aeroシリーズ」や「Raceシリーズ」は、軽量性とエアロ性能を両立しつつ、デザインもシンプルかつスタイリッシュで、インスタ世代のローディーから大きな支持を集めています。

最大の魅力は、やはりコストパフォーマンスの高さです。ZIPPやENVEといったハイブランドに比べれば半額以下の価格で似たようなスペックを手にできるため、若手や初中級ローディーにとっては「初めてのカーボンホイール」として選ばれやすい存在です。一方で、チャリカス界隈ではこの“お得感”が逆にネタになることもあります。飲み会で「自分、HUNT履いてるんですよ」と言うと、ベテラン勢から「うん、悪くないよ」と生ぬるく返されて会話が終わる――そんな“あるある”なシーンも見られます。

それでもHUNTの勢いは本物であり、チーム供給の実績やワールドツアーでの露出も年々増えています。性能面でも決して妥協がなく、重量・剛性・エアロ性能のバランスは非常に優れています。ただし、ブランド神話や伝統といった“チャリカス的ドヤりポイント”が乏しいため、「コスパいいよね」で終わってしまうのが宿命といえるでしょう。

結局のところ、HUNTはチャリカス的にはステータス性の面でAランク勢に劣るものの、実際のライドでは財布に優しく、脚にもしっかり応える良質なブランドです。ドヤり枠というよりは「賢い選択肢」として、令和世代のローディーに定着しつつある存在といえるでしょう。

ホイール格付け総合 同率19位 REYNOLDS(レイノルズ)

REYNOLDS(レイノルズ)2025年の格付け評価 30pt/50pt

項目点数
ステータス性7pt
実績5pt
ブランド人気5pt
希少性7pt
羨望性6pt
合計30/50pt

REYNOLDS(レイノルズ)のブランド/メーカー解説

REYNOLDS(レイノルズ)は、アメリカ発の老舗ホイールブランドで、その歴史は100年以上に及ぶ超古参メーカーです。特にカーボンホイールがまだ珍しかった時代から参入しており、“カーボン黎明期を支えたブランド”として業界史に名を残しています。現在では「Blacklabel」や「ARシリーズ」といったカーボンホイールを展開しており、軽量性や剛性に優れたモデルを数多くリリースしていますが、意外にもその功績を知るローディーは多くありません。

特徴の一つは、軽量アルミホイールでも高い評価を得てきたことです。カーボン全盛の現在でも「レイノルズならアルミでも速い」というイメージは健在で、堅実派ローディーからの支持を集めています。ただし、チャリカス界隈での扱いは少々不遇であり、話題に出しても「へぇ、レイノルズ?」で会話が終了してしまうことが多いのが実情です。ZIPPやLightweightのようにブランド名だけで周囲をざわつかせるほどのインパクトはなく、知る人ぞ知る通好みブランドに留まっています。

さらに、デザインもやや控えめで、SNS映えするような派手さに欠けるのも課題です。そのため、「速さには貢献するが、ドヤリングには不向き」という評価に落ち着きがちです。しかし、性能面では十分にAランク勢と渡り合えるポテンシャルを持ち、価格も比較的現実的です。冷静に考えれば、非常にバランスの取れたブランドといえます。

結局のところ、REYNOLDSは実力こそ本物でありながら、チャリカス的にはネタにしづらい“地味枠”に分類されます。とはいえ、玄人ローディーからすれば「わかる人にはわかる」信頼のブランドであり、履いているだけで通好みを演出できる隠れた名門といえるでしょう。

ホイール格付けTier Bランクの特徴と魅力

Tier Bランクのホイールは、性能・信頼性・価格のバランスが取れた現実的な選択肢です。RovalやCADEXのようにワールドツアーで実績を積む純正ブランドから、シマノのDURA-ACEホイールといった優等生モデル、さらにはGOKISOのような富豪枠まで、幅広いラインナップが揃っています。

Aランクのような神話性やSランクのようなカリスマ性こそありませんが、実際に多くのローディーが使用しているのはこの層であり、“最も身近なプロ機材”といえる存在です。ドヤりネタとしてはやや控えめではあるものの、走行性能は申し分なく、満足度も高いレベルにあります。Tier Bランクは、堅実派からマニアまで幅広い層を納得させる、まさにホイール選びの現実解といえるでしょう。

まとめ|“あえてドヤらない”が一番リアル、それがBランク

Tier Bランクは、華やかなSランクやAランクと比べると、やや地味に映るかもしれません。しかし、実際に街中やレース会場で走っているバイクを見渡せば、この層のホイールが最も多くを占めているのは間違いありません。性能は十分にプロユースに耐えうる水準にあり、信頼性も高く、価格面でも現実的です。完成車に装着されていたり、初めてのアップグレードとして選ばれたりと、ローディーのライド人生に深く根付いている存在といえます。

そうした意味では、「まあドヤれるけれど、あえてドヤらない」というのが最適解なのかもしれません。

チャリカス的には「神話がないから盛り上がらない」とネタにされがちですが、走れば裏切らないのがBランクの強みです。つまり、Bランクこそが見栄やドヤりよりも走りそのものを支える“最もリアルで頼れるプロ機材”といえるでしょう。

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