Tier Aは、ホイール界で“確実にドヤれる”存在。プロレースの採用実績や長年のブランド神話を背景に、見た目の威圧感と実走性能のバランスが抜群です。
価格帯は数十万円と決して気軽ではないものの、ロードバイク乗りなら一度は憧れる高級ゾーン。実力とステータスを同時に手に入れたい中級〜上級ローディの心を掴んで離さず、ライド先のカフェやSNSでも一目置かれること間違いなし。
さらに、玄人好みのディテールや独自の設計思想も多く、「わかる人にはわかる」奥深さも魅力です。まさに「手に入れれば即ドヤ顔OK」なクラス、それがTier Aです。
- ロードバイクのホイール格付けTier Aランクの立ち位置
- ホイール格付け総合 第4位 Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)
- ホイール格付け総合 第5位 RESERVE(リザーブ)
- ホイール格付け総合 第6位 Campagnolo(カンパニョーロ)
- ホイール格付け総合 第7位 DT Swiss(ディーティースイス)
- ホイール格付け総合 同率7位 Black Inc(ブラックインク)
- ホイール格付け総合 同率7位 Vision(ヴィジョン)
- ホイール格付け総合 第10位 Corima(コリマ)
- ホイール格付け総合 同率10位 FFWD(ファストフォワード)
- ホイール格付け総合 同率10位 Rolf Prima(ロルフプリマ)
- ホイール格付けTier Aランクの特徴と魅力
- まとめ|Tier Aホイールは“背伸びで掴むドヤ権”
ロードバイクのホイール格付けTier Aランクの立ち位置
Tier Aランクのホイールは、ロードバイク界において間違いなく“格上”と見なされる領域です。
走行性能はもちろん、ブランドが積み重ねてきた歴史やプロレースでの実績によって、その地位を不動のものにしています。値札を見れば誰もが二度見する価格帯ですが、それだけに所有すること自体が一種のステータス。
単なる機材選びを超えて、「どこのホイールを履いているか」でライダーの格まで語られてしまうのがこのクラスの特徴です。また、玄人ローディは細部の技術や設計思想を語り、ライト層はそのロゴを見て羨望する――まさに見せる・語る・走るの三拍子でドヤれるゾーンがTier Aなのです。
ホイール格付け総合 第4位 Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)


Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)2025年の格付け評価 39pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 8pt |
ブランド人気 | 9pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 8pt |
合計 | 39/50pt |
Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)のブランド/メーカー解説
Princeton CarbonWorks(プリンストン・カーボンワークス)、略してPCWは、アメリカのニュージャージー州発の新鋭ホイールブランドにして、短期間でラグジュアリー枠に食い込んだ異端児です。最大の特徴は“波打つリム形状”。ZIPPのFirecrestを模倣したと同社から訴えられたものの、裁判の結果はPCWの勝訴。むしろ「ZIPPを返り討ちにした唯一のブランド」として話題性をブーストする結果となりました。
リム形状のインパクトだけでなく、ハブはDT Swiss 180/240やChris Kingといった最高級品から選択可能。さらに豊富なカラーリングが揃い、所有者の趣味性や個性を存分に反映できます。近年はINEOSとの関係もありPinarelloの公式サイト写真でもアッセンブルされるケースも増えており、“フレームもホイールも高級路線で固める”という贅沢な仕様に拍車をかけています。
その代わり価格はまさにラグジュアリー。完成ホイール1セットで70万〜90万円台が相場、ハブやカラーを突き詰めたカスタム仕様なら軽く100万円を超えることも珍しくありません。つまり「フレームよりホイールが高い」という逆転現象を平然と起こすブランド。チャリカス的には「ENVEやZIPPはまだ庶民派、真のセレブはPCW」というマウント合戦の火種になりがちです。
結局のところ、PCWは走り・見た目・ネタ性の三拍子を兼ね備えたラグジュアリーホイール。履くだけで“あの人は格が違う”と思わせる一方、「いや、それバイクより高いやん」と突っ込まれる――そんな愛すべきいじられブランドなのです。
関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第4位:ピナレロ(PINARELLO)
ホイール格付け総合 第5位 RESERVE(リザーブ)


RESERVE(リザーブ)2025年の格付け評価 38pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 9pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 8pt |
羨望性 | 7pt |
合計 | 38/50pt |
RESERVE(リザーブ)のブランド/メーカー解説
RESERVE(リザーブ)はカリフォルニア発のホイールブランドで、母体はSanta Cruz Bicycles。MTBの世界で「壊れにくいカーボンホイール」として評価を築いたのち、ロードやグラベル領域に進出しました。タフさと性能を兼ね備えた設計は短期間で高評価を獲得し、新興勢力ながらワールドツアーレベルで選ばれる存在へと急成長しています。
その象徴がワールドチーム「Visma | Lease a Bike」とのパートナーシップです。2025ツール・ド・フランスではヨナス・ヴィンゲゴーがRESERVEを履いて総合2位を獲得し、2025ブエルタ・ア・エスパーニャでは同じくヴィンゲゴーが総合優勝を達成。世界最高峰のグランツールで確かな実績を残したことで、ブランド価値は一気に跳ね上がりました。
デザインは極めてシンプルで、一般人の目には「黒いホイール」としか映らないかもしれません。しかしチャリカス的にはこの控えめさこそが“硬派の証明”。「ZIPPやLightweightのような派手ブランドに流されない、俺は勝者が選ぶ実力派を履いている」というアピールに使える格好の素材です。
価格帯は40万〜60万円台が中心で、超ラグジュアリー勢に比べればまだ手を伸ばせる水準。しかし冷静に考えればホイールだけで軽自動車の頭金になるレベルであり、財布にとっては十分な打撃です。それでも「グランツール走ったホイールと同じ」という魔法のフレーズが、購入者に正当化の余地を与え、同時にドヤ顔の免罪符をも授けます。結局RESERVEは、地味な見た目でありながら実績・信頼性・マウント力の三拍子を揃えた、今もっともチャリカス心をくすぐるラグジュアリーホイールなのです。
関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第3位:サーベロ(Cervélo)
ホイール格付け総合 第6位 Campagnolo(カンパニョーロ)


Campagnolo(カンパニョーロ)2025年の格付け評価 37pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 8pt |
実績 | 9pt |
ブランド人気 | 8pt |
希少性 | 6pt |
羨望性 | 6pt |
合計 | 37/50pt |
Campagnolo(カンパニョーロ)のブランド/メーカー解説
Campagnolo(カンパニョーロ)、通称カンパは、イタリアが誇る自転車コンポーネント・ホイールの老舗ブランドです。1933年創業という長い歴史を持ち、世界初のクイックリリースやレコードグループセットの数々の革新で、ロードレース界を牽引してきました。ホイールにおいても「Bora(ボーラ)」シリーズを筆頭に、プロトンで数え切れないほどの勝利を積み重ねており、まさに“伝統と実績の化身”といえる存在です。
その強みは、イタリア職人らしい美意識と、レース現場で培われた実績の融合。特にBora UltraやBora WTOシリーズは軽量性・剛性・空力の三拍子を揃え、プロツアーチームからの信頼も厚いモデルです。また軽量性に特化したHyperon Ultraも人気があり、クラシックやグランツールでも採用され、歴史を通じて「勝利のホイール」というブランド神話を築き上げています。
ただし、カンパは“伝統”が強みである一方、そこが弱みにもなりがちです。最新トレンドへの対応は他ブランドに比べてやや慎重で、チューブラーへのこだわりが長く続いたこともあり、「時代遅れ感」を指摘されることもしばしば。それでも、そこに“カンパ原理主義者”が生まれ、「やっぱりロードはカンパでなきゃ」と言い切る姿は、チャリカス的にはネタ半分・尊敬半分で見られています。
価格は40万〜70万円台が中心で、ラグジュアリー領域ながらPCWやLightweightのような“成金ホイール”とは一線を画します。むしろ「伝統に金を払う」スタンスで、イタリア好きやクラシック信奉者には唯一無二の選択肢。周囲から「まだカンパ信じてるの?」と茶化されつつも、それを誇らしげに語れるのがカンパ乗りの美学です。
しかし近年は“おぢBORA”という言葉が生まれるほど、リムブレーキ仕様のロードバイクに乗る中高年ローディの定番装備になっています。性能は確かに一流ですが、脚力が追いつかないのにBORAだけ一人前、という光景はロード界の風物詩。カフェ前でホイールを光らせながら、実際の走りは初級ローディレベル――これが“おぢBORA”の愛すべき矛盾なのです。
結局のところ、カンパニョーロのホイールは単なる機材ではなく“物語”を纏った存在。伝統を背負いながら現代レースでも戦える性能を備え、さらにチャリカス的には「カンパ神話」を語るネタになる――それがイタリアンブランドの魔力なのです。
関連リンク:おぢBORA ~リムブレーキの亡霊~
ホイール格付け総合 第7位 DT Swiss(ディーティースイス)


DT Swiss(ディーティースイス)2025年の格付け評価 36pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 8pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 7pt |
合計 | 36/50pt |
DT Swiss(ディーティースイス)のブランド/メーカー解説
DT Swiss(ディーティースイス)は、スイス・ビールに本拠を置く精密機械系のホイール&ハブメーカーです。もともとワイヤースポークの製造から始まり、現在はハブ・リム・スポークを自社で一貫生産する数少ないブランド。特にスターラチェット機構を搭載したハブは「信頼性の代名詞」として業界で神話化されており、チャリカス界隈では“ハブ神”と呼ばれるほどの存在感を誇ります。
ホイールではAERO(ARC)シリーズや軽量なPRCシリーズを展開し、プロツアーチームにも供給。特にタイムトライアルや高速レースでの採用例も多く、堅実で高性能なブランドとして定着しています。派手なデザインや奇抜なテクノロジーよりも、精密な設計と実績で勝負するあたり、いかにも“スイス時計”的な気質が表れていると言えるでしょう。
価格帯は30万〜50万円台が中心と、このクラスのハイエンドとしては比較的“現実的”。そのため、初めてカーボンホイールに手を伸ばす中級ローディから、プロ仕様を求める上級者まで幅広く選ばれています。とはいえ「堅実・無難」というイメージが強いため、ドヤり効果の面ではやや控えめ。他ブランドのように「見れば一発でわかる羨望感」は少なく、カフェ前でホイールを見せびらかしても周囲にスルーされることも…。
ただしチャリカス的に言えば、この“地味さ”こそが逆に差別化ポイント。「ENVEやZIPPでキャーキャー言ってるのは素人、通はDTでしょ」と語ることで、自らの硬派アピールに利用できるのです。さらにハブ単体でも人気があり、別ブランドのリムと組み合わせて「DTハブ×手組み」というカスタムを楽しむ層も存在します。
結局のところ、DT Swissは華やかさこそないものの、性能・信頼性・精密さで評価される堅実派ブランド。ロード界の“堅実スイス時計”として、ドヤりよりも実直な実力を買うローディに愛されるホイールなのです。
ホイール格付け総合 同率7位 Black Inc(ブラックインク)


Black Inc(ブラックインク)2025年の格付け評価 36pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 8pt |
実績 | 8pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 6pt |
合計 | 36/50pt |
Black Inc(ブラックインク)のブランド/メーカー解説
Black Inc(ブラックインク)はデンマークを本拠地とし、Factor Bikesグループのラグジュアリー機材ブランドとして位置付けられています。ハンドルバー、ステム、シートポストなどのコックピットパーツから、高級カーボンホイールまで手掛け、フレームとホイールで「一体感」を演出するスタイルを得意とするブランドです。
注目すべき実績として、UCIワールドツアーチーム Israel – Premier Tech が2021年にBlack Incホイールを使っており、CeramicSpeedとのコラボによるホイール/パーツ供給されています。また、女子ワールドツアーの「Human Powered Health」チームもBlack Incのホイールを使用しており、ワールドレベルでの“見せる機材”としての立場を確立しつつあります。
ただし、ブラックインクの“完成形”とも言える見た目の統一感を出すには、Factor のフレームとの組み合わせが最も映えるという声も多数。Factor以外のバイクに装着すると、カラーやマッチングで“浮く”ことがあるため、「似合う・似合わない」が比較的ハッキリ出やすいブランドとも言えます。
デザインは極めてエレガントかつ見た目重視。カラー展開が豊かで、ロゴや仕上げの質感も高い。性能スペック(剛性や空力)も一流ですが、ビジュアルステートスという側面に重きが置かれており、「人と違う高級感を手に入れたい」が動機のユーザーには特に刺さります。
価格帯は50~80万円台が主流。カスタム仕様ではさらに跳ね上がることも。ファクター完成車に標準で組まれているケースもあれば、独自でホイールを選択する人は「機材への投資」がかなり重めになることを念頭に置く必要あり。
関連リンク:2025年ロードバイクTier総合 第8位 ファクター(FACTOR)
ホイール格付け総合 同率7位 Vision(ヴィジョン)


Vision(ヴィジョン)2025年の格付け評価 36pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 8pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 7pt |
合計 | 36/50pt |
Vision(ヴィジョン)のブランド/メーカー解説
Vision(ヴィジョン)は、イタリアのFSA(Full Speed Ahead)の傘下として展開されるホイールブランドです。1990年代に誕生し、特にトライアスロンやタイムトライアル分野で名を上げたことで知られています。エアロダイナミクスを徹底的に追求した設計は、ディープリムホイールやエアロハンドルバーなどで強烈な存在感を示し、「スピード命のブランド」という印象を築き上げました。
プロロードレースでは、UCIワールドチームに機材を供給し続け、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスといった舞台でも活躍。特にAstanaやEF Educationなどのチームが採用した実績があり、ヨーロッパのプロトンでお馴染みのホイールです。エアロ性能を重視した「Metron」シリーズはブランドの象徴で、タイムトライアルバイクやトライアスロンバイクに組み込まれれば、そのシルエットだけで「速そう」と思わせる力があります。
価格帯は20万〜40万円前後が中心で、超ラグジュアリーブランドと比べればまだ手が届きやすいゾーン。とはいえ性能面ではプロユースの実績を持ち、レース志向のローディにとっては現実的な“ガチ機材”の選択肢となります。その一方で、街乗りライドやカフェ前でのドヤり用途にはやや不向き。「Vision?聞いたことあるけど…ZIPPやENVEほどは知られてないよね」と反応されがちで、チャリカス的には“通ぶりたいけどネタとしては弱い”ポジションに落ち着いています。
とはいえ、実際に履いて走れば空力の恩恵は確かで、特に平地巡航や高速域での伸びは抜群。「名前でドヤるより、結果で黙らせる」タイプのブランドだと言えるでしょう。結局Visionは、知名度の点でやや地味ではあるものの、実績・性能・価格のバランスを備えた堅実なブランド。チャリカス的には「派手さは足りないが、ちゃんとレースで勝てるホイール」という裏ドヤ枠として機能する存在なのです。
ホイール格付け総合 第10位 Corima(コリマ)


Corima(コリマ)2025年の格付け評価 35pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 8pt |
実績 | 7pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 6pt |
合計 | 35/50pt |
Corima(コリマ)のブランド/メーカー解説
Corima(コリマ)は、フランスを代表するカーボンホイールブランドです。もともとは複合素材の加工メーカーとしてスタートし、その技術を自転車分野に応用。1988年に世界初のフルカーボンディスクホイールを発表し、一躍「革新的なホイールブランド」として名を馳せました。特にトラック競技やタイムトライアルでの採用実績は豊富で、今なおカーボンホイールのパイオニアとして存在感を放っています。
Corimaのラインナップは、軽量かつ剛性に優れたディスクホイールやディープリムを中心に展開。空力性能はもちろん、独特の造形美を持つのが特徴です。フランスメーカーらしい芸術的な仕上げとエンジニアリングの融合は、単なる機材を超えた“作品”の領域に近く、所有者に強烈な満足感を与えます。プロレースではアスタナやコフィディスといったチームで使用され、グランツールの舞台にも度々登場。歴史的にはミゲル・インデュラインのタイムトライアル勝利を支えたブランドとしても有名です。
価格帯は40万〜70万円前後で、ラグジュアリーブランドに肩を並べる水準。とはいえENVEやLightweightほどの“知名度によるブランドバリュー”はなく、街で見かけても一般人にはほとんど気づかれません。チャリカス的には「他人と被らない高級ホイール」という優越感を楽しめる反面、「せっかく高いのに誰も気づいてくれない」という悲しいオチもついて回ります。
Corima乗りは往々にして「フランス好き」「人と違うものを選びたい」といったこだわり派が多く、ブランドの選択自体がライフスタイルの一部。見せびらかすより“分かる人にだけ分かってほしい”という美学が漂います。そのため、カフェ前ドヤリングには向かないものの、クラシックレース談義の場では「お、コリマね」と一目置かれる通好みのブランドです。
結局Corimaは、革新の歴史とフランス的エレガンスをまとった孤高のホイール。チャリカス的には“目立たないのに値段は一流”という矛盾を抱えた、愛すべきマイナードヤりブランドなのです。
ホイール格付け総合 同率10位 FFWD(ファストフォワード)


FFWD(ファストフォワード)2025年の格付け評価 35pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 7pt |
実績 | 6pt |
ブランド人気 | 8pt |
希少性 | 8pt |
羨望性 | 6pt |
合計 | 35/50pt |
FFWD(ファストフォワード)のブランド/メーカー解説
FFWD(Fast Forward/ファストフォワード)は、オランダ発のカーボンホイールブランドです。2006年に設立された比較的若いブランドながら、トラック競技やタイムトライアルでの強い存在感で知られています。オランダの自転車文化に根差したブランドらしく、シンプルかつ堅実な設計思想を持ちながらも、レース志向の高いラインナップを揃えているのが特徴です。特にDISCホイールやディープリムホイールはプロ選手に愛用され、空力性能と剛性の高さで確かな評価を築いてきました。
FFWDの魅力は、オランダ国内で手組みにこだわるクラフトマンシップ。大量生産に流されず、品質管理を徹底することで「信頼できるホイール」としてのブランド価値を高めています。プロシーンでも、ワールドツアーやプロコンチネンタルチームが採用しており、特にクラシックレースやタイムトライアルでの採用例が目立ちます。ロゴの大胆なグラフィックは一目でFFWDと分かるアイデンティティであり、視覚的インパクトも強烈です。
価格帯は30万〜50万円台が中心。超ラグジュアリー勢と比べればやや手が届きやすいものの、決して庶民的とは言えません。性能に見合った適正価格と評される一方で「ど真ん中の王道ではない」という立ち位置が微妙に扱いづらいポイント。ブランドのオーラで圧倒するタイプではなく、知名度も決して高くはないため、カフェ前で披露しても「派手さに欠ける」とスルーされがちです。
しかし裏を返せば、そこが“通好み”のポイント。あえて大手を外し、「俺はFFWDで勝負してるんだ」と言えるのは、王道から一歩ずれた選択を楽しめるライダーならでは。街乗りカフェライドでのドヤり力は低いものの、クラシックやトラック競技の話題では一目置かれる存在です。
結局FFWDは、オランダらしい堅実さとレーシーさを併せ持つ、知る人ぞ知るブランド。チャリカス的には“マニアックで説明が必要なホイール”でありながら、語り始めれば止まらない――そんなニッチな魅力を放つホイールブランドなのです。
ホイール格付け総合 同率10位 Rolf Prima(ロルフプリマ)


Rolf Prima(ロルフプリマ)2025年の格付け評価 35pt/50pt
項目 | 点数 |
ステータス性 | 8pt |
実績 | 6pt |
ブランド人気 | 7pt |
希少性 | 7pt |
羨望性 | 7pt |
合計 | 35/50pt |
Rolf Prima(ロルフプリマ)のブランド/メーカー解説
Rolf Prima(ロルフプリマ)は、アメリカ・オレゴン州ユージーンに拠点を置くホイールブランドです。その最大の特徴は“ペアスポークデザイン”と呼ばれる独自構造。左右のスポークをペアで配置することでスポーク数を減らし、軽量化と空力性能の両立を狙った設計は、一目で「ロルフだ」と分かる独自性を持っています。ホイール界隈でありがちな「どれも黒くて似ている」問題とは無縁で、見た瞬間に強烈なインパクトを与える稀有な存在です。
同社のホイールはすべてアメリカ国内で手組みされており、量産ではなく職人技を前面に押し出した“ハンドビルド”がブランド哲学。メインストリームに流されず、自分たちの技術と美学を貫く姿勢は、まさにガレージブランド的なロマンを漂わせます。プロツアーで大規模なスポンサーシップを張ることは少ないものの、トライアスロンやグラベル、個人のこだわり派ライダーに熱烈に支持されているのも特徴です。
価格帯は30万〜50万円前後が中心で、他のAランクブランドと比べても突出した高さはありません。しかし、見た目の独自性とハンドビルドゆえのプレミア感が相まって、所有者の満足度は極めて高い傾向にあります。Rolf Primaは「性能どうこうより、このペアスポークが好きだから履いている」というこだわりを語るのが定番で、他ブランドにはない“変態的個性”をアピールできる格好の素材です。
ただし、ペアスポークの独特な見た目は賛否両論。「スポーク少なすぎて不安」「整備性が面倒そう」と言われることもあり、万人受けするタイプではありません。逆に言えば、このクセの強さこそがロルフプリマ最大の魅力。ファッションで例えればハイブランドの定番ではなく、通しか知らない前衛デザイナーズブランドを選ぶようなものです。
結局Rolf Primaは、性能・歴史・ステータスで勝負する他のAランクとは一線を画し、“唯一無二のデザイン性”で存在感を放つブランド。チャリカス的には「変態スポークを愛でるかどうか」で評価が分かれる、孤高のホイールメーカーなのです。
ホイール格付けTier Aランクの特徴と魅力
Tier Aランクのホイールは、プロレース実績やブランド神話を背景に“確実に格を上げられる存在”です。革新的なリム形状や伝統の職人技、ハブ神話や勝利実績など、それぞれの個性が明確で、所有者は「性能」と同時に「選んだ理由」を語れるのが魅力となります。
価格は数十万円と高額ですが、背伸びすれば手が届く絶妙なゾーン。走行性能とドヤ顔権を同時に手に入れられるため、チャリカス的には非常にコスパの良い自己満投資です。さらに、カフェライドやSNSでの存在感も抜群で、「あの人は本気でやってる」と周囲に思わせられるのもTier Aならでは。結局Tier Aは、走りを変えるだけでなくアイデンティティを彩る“機材以上の存在”なのです。
まとめ|Tier Aホイールは“背伸びで掴むドヤ権”
Tier Aランクのホイールは、単なる機材以上の存在です。
数十万円という値札は決して軽くありませんが、そこには性能だけでなく「語れる物語」と「確かなステータス」が含まれています。プロレースの実績を背景に持つブランドも多く、履くだけで自分が少し速くなったような錯覚を与えてくれるのも魅力。カフェ前でのチラ見せ、SNSへのアップロード、仲間内での語り合い――そのすべてがTier Aホイールの付加価値です。
結局のところ、背伸びしてでも手に入れることで得られるのは、速さ以上に「俺は一段上の世界にいる」という満足感。チャリカス的に言えば、それこそが最高の投資効果なのです。
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