Tier Aランク帯は、世界に名を知られる一流ブランドが並ぶクラスです。どのメーカーも確かな技術力と完成度を誇り、街乗りからフィットネス、週末のロングライドまで幅広く対応できる実力を備えています。見た目の洗練さ、パーツ構成の信頼性、価格とのバランスの良さ——いずれを取っても隙がなく、「失敗しないクロスバイク選び」を叶えてくれるのがこのTierです。Sランクほどのプレミア感こそありませんが、日常に寄り添う“上質な相棒”を求める人にとって、最も現実的で満足度の高い選択肢といえるでしょう。
- クロスバイクブランド格付けTier Aランクの立ち位置
- クロスバイクブランド格付け総合 第7位 BOMBTRACK(ボムトラック)
- クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 SCOTT(スコット)
- クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 Cannondale(キャノンデール)
- クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 ORBEA(オルベア)
- クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 BASSO(バッソ)
- クロスバイクブランド格付け総合 第12位 LAPIERRE(ラピエール)
- クロスバイクブランド格付け総合 同率12位 CUBE(キューブ)
- クロスバイクブランド格付け総合 第14位 FELT(フェルト)
- クロスバイクブランド格付けTier Aランクの特徴と魅力
- 2025年ロードバイクブランド格付けTier Aランクまとめ
クロスバイクブランド格付けTier Aランクの立ち位置
Tier Aランク帯:世界に知られる一流ブランド
Tier Aランクは、「憧れ」と「実用性」のちょうど中間に位置する層です。Sランクのような高級志向や希少性こそありませんが、世界的に認知されたブランド力と確かな品質を兼ね備えており、初心者から中級者まで幅広い層に支持されています。実際、主要都市のサイクリングロードや通勤ルートで最も多く見かけるのが、このAランク帯のクロスバイクです。
性能面では、軽量アルミフレームや油圧ディスクブレーキなど、ロードバイク譲りの装備を採用しつつ、日常使いの快適性も犠牲にしません。価格は10万〜15万円前後が中心で、コスパに優れるモデルが多いのも特徴です。見た目のスタイリッシュさ、ブランドとしての信頼性、実用性能のすべてが高水準でまとまっており、“買って後悔しない安定の選択肢”といえる立ち位置にあります。
クロスバイクブランド格付け総合 第7位 BOMBTRACK(ボムトラック)


BOMBTRACK(ボムトラック)2025年のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 40pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 8pt |
| 性能 | 9pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 40/50pt |
BOMBTRACK(ボムトラック)のクロスバイク解説
BOMBTRACK(ボムトラック)は、ドイツ・ケルンに拠点を置くブランドで、BMXメーカーとして知られる「We Make Things」社から派生して誕生しました。もともとはトリック系やシングルスピードを得意とするストリートブランドでしたが、現在ではグラベルやツーリング、そして都市型のクロスバイクへと発展。ヨーロッパでは“アドベンチャー系クロスバイクの旗手”と呼ばれるほどの地位を確立しています。
評価はデザイン性9、ステータス性8、性能9、希少性8、コスパ6で合計40点。
同社のクロスバイクは、軽快さよりも「耐久性」と「走破性」に重点を置いています。多くのモデルが4130クロモリフレームを採用し、しなやかな乗り味と高い剛性を両立。街中の舗装路はもちろん、郊外の未舗装路やグラベルにも対応できる懐の深さが特徴です。代表的なシリーズには、シンプルでタフなArise Geared、通勤仕様のMunroeシリーズ、そしてベルトドライブを採用したOutlawなどがあります。いずれもラックやフェンダーを取り付けられるマウントを豊富に備え、ツーリングからデイリーユースまで幅広く対応します。
デザイン面では、無駄を削ぎ落としたミニマルなルックスが魅力です。艶消しカラーや控えめなロゴが多く、ストリートにも自然に馴染む落ち着いた雰囲気を演出しています。2025年モデルでは、人気の「Hook EXT」にフラットバー仕様が追加され、ロード寄りの性能とクロスバイクの扱いやすさを両立させたモデルとして注目されています。
価格帯は15万〜25万円前後とやや高めですが、細部の工作精度や溶接の美しさ、塗装の質感など、所有する満足感は格別です。BOMBTRACKのクロスバイクは「速さを競うため」ではなく、「街と自然を自由に行き来するための相棒」。ドイツ的な堅牢さと、旅を感じさせるデザイン哲学が融合した、“本物志向のクロスバイクブランド”です。
クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 SCOTT(スコット)


SCOTT(スコット)2025年のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 40pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 8pt |
| 性能 | 9pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 40/50pt |
SCOTT(スコット)のクロスバイク解説
SCOTT(スコット)は、スイスに本社を構える総合スポーツブランドで、ロードバイクやマウンテンバイクで培った技術をクロスバイクにも惜しみなく投入しているメーカーです。1958年、エンジニアのエド・スコットが世界初のアルミ製スキーポールを開発したことからブランドの歴史が始まり、1980年代後半には自転車分野へ本格進出。以降、軽量化や空力設計、カーボン成形技術などで数々の革新を起こしてきました。現在ではワールドツアーチームも機材供給を受けるグローバルブランドとして確固たる地位を築いています。
評価はデザイン性9、ステータス性8、性能9、希少性8、コスパ6で合計40点。
SCOTTのクロスバイクは、同社のレーシング技術をベースに、日常での快適性と安定性を高次元で両立しているのが特徴です。代表的なシリーズ「SUBCROSS(サブクロス)」は、“SPEED UTILITY BIKE”の略称で、スポーツ走行の軽快さと実用性を融合した万能モデルとして高い人気を誇ります。軽量アルミフレームに油圧ディスクブレーキ、信頼性の高いシマノ製コンポーネントを組み合わせ、都市部の通勤・通学から週末のフィットネスライドまで幅広く対応します。
ポジションはアップライトで視界が広く、長時間のライドでも疲れにくい設計です。フェンダーやキャリアの装着マウントも標準装備され、ツーリングや日常使いにも柔軟に対応できます。また、MTB譲りの剛性を持つフォークや太めのタイヤを採用することで、未舗装路や段差の多い街中でも安定した走行が可能です。
デザインはシンプルでスポーティ、カラーリングも落ち着いたトーンが多く、年齢や性別を問わず選びやすいのも魅力です。価格帯はおおむね10万円台中盤〜20万円前後と、性能とブランド価値を考えれば十分に納得できるレンジに収まっています。SCOTTのクロスバイクは、日常とスポーツの垣根を越え、「乗ること」そのものを楽しませてくれる一台。信頼性・耐久性・デザイン性の三拍子がそろった、まさに世界基準の万能ブランドです。
クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 Cannondale(キャノンデール)


Cannondale(キャノンデール)2025のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 40pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 9pt |
| 性能 | 9pt |
| 希少性 | 7pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 40/50pt |
Cannondale(キャノンデール)のクロスバイク解説
Cannondale(キャノンデール)は、1971年にアメリカ・コネチカット州で創業したスポーツバイクブランドです。アルミフレーム技術の先駆者として知られ、カーボン主流時代を迎えた現在でも“軽くて速いアルミ”の代名詞的存在として高い信頼を得ています。現在はオランダのPon Holdings傘下にありますが、開発拠点は引き続きアメリカに置かれ、設計思想やブランドスピリットは「パフォーマンスを日常に持ち込む」ことに一貫しています。
評価はデザイン性9、ステータス性9、性能9、希少性7、コスパ6で合計40点。
キャノンデールのクロスバイクを代表するのが「Quick(クイック)」シリーズです。ロードバイク譲りのシャープなハンドリングと、街乗りに最適化された快適な乗り心地を両立しており、通勤やフィットネス用途でも人気を集めています。軽量なSmartForm C3アルミフレームに、振動吸収を高める“Save Micro-Suspension”設計を採用し、細かな段差や路面の荒れをスムーズにいなします。さらに、ステムにスマートフォンを装着できる「Intellimount」や、車体に反射素材を組み込んだ「360°Reflective」など、安全性と利便性にも配慮されています。
よりタフな走りを求める人には「Quick CX」シリーズが用意されています。こちらはフロントサスペンションとやや太めのタイヤを備え、未舗装路や段差の多い市街地にも強い設計。MTBとクロスバイクの中間に位置する万能タイプで、アウトドア志向のライダーにも支持されています。どちらのシリーズも油圧ディスクブレーキを標準装備し、雨天でも安定した制動力を発揮します。
価格帯はQuickシリーズで10万〜17万円前後、Quick CXで12万〜20万円前後と、スペックの割にコストパフォーマンスが高い点も魅力です。デザインはキャノンデールらしいクリーンでモダンな印象で、カラー展開も豊富。ロードやMTBで培われた技術を惜しみなく注ぎ込んだキャノンデールのクロスバイクは、「走る楽しさ」と「日常の使いやすさ」を高次元で両立した一台。スポーツバイク初心者にも、確かな走りを求める経験者にもおすすめできるブランドです。
クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 ORBEA(オルベア)


ORBEA(オルベア)2025のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 40pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 9pt |
| 性能 | 8pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 40/50pt |
ORBEA(オルベア)のクロスバイク解説
ORBEA(オルベア)は、スペイン・バスク地方のエイバルで創業した老舗ブランドです。1840年に銃器メーカーとしてスタートし、1930年代に自転車製造へ転換。以来、80年以上にわたりヨーロッパ屈指のスポーツバイクメーカーとして進化を続けてきました。現在も生産の多くを本国スペインで行い、地域の協同組合「モンドラゴン・コーポレーション」の一員として運営されています。その背景からも分かるように、ORBEAは“効率より誇り”を重んじるブランドであり、職人の手仕事と最新テクノロジーを融合させたモノづくりに定評があります。
評価はデザイン性9、ステータス性9、性能8、希少性8、コスパ6で合計40点。
クロスバイク分野では、都市通勤やツーリングにも対応する「Carpe(カルペ)」シリーズが中心です。軽量アルミフレームとカーボンフォークを組み合わせ、路面の段差や長距離走行でも快適に走れる設計が施されています。シマノ製コンポーネントと油圧ディスクブレーキを採用し、制動力と信頼性を両立。細身のチューブにモダンなフレームワークを融合させたデザインは、ヨーロッパらしい上品さと無駄のない美しさが際立ちます。
Carpeシリーズは、ただの“通勤用クロスバイク”ではなく、ロード譲りの反応性と軽快感を持ちながらも、フェンダーやキャリアのマウントを標準装備。街乗りからロングライドまで柔軟に使える万能モデルとして評価されています。特にCarpe 20/15などは、10万円台中盤ながら上質なフレームワークと仕上げの美しさが際立ち、価格以上の満足感を得られるモデルです。
また、ORBEAはユーザーの好みに合わせてカラーを自由に選べる「MyOカスタム」プログラムを提供しており、量産ブランドにはない“自分だけの一台”を作ることができます。これもORBEAが“個人のライフスタイルに寄り添うブランド”として高い評価を受ける理由のひとつです。
総じて、ORBEAのクロスバイクは、スペイン職人の感性と最新技術が融合した“芸術性のある日常車”。街乗りでもツーリングでも絵になる洗練された存在であり、走行性能だけでなく所有する満足感まで楽しめる一台です。
クロスバイクブランド格付け総合 同率7位 BASSO(バッソ)


BASSO(バッソ)2025のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 40pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 9pt |
| 性能 | 8pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 40/50pt |
BASSO(バッソ)のクロスバイク解説
BASSO(バッソ)は、1977年にイタリア・ヴィチェンツァで創業した高級スポーツバイクブランドです。創業者アルチデ・バッソは、ロードレース世界チャンピオンを兄に持つ職人気質のエンジニアで、「妥協なき精度」と「イタリアンデザインの美しさ」を融合させたフレームづくりで知られています。BASSOの製品は今も北イタリアの自社工場で開発・製造されており、“Made in Italy”を貫く数少ないメーカーのひとつです。
評価はデザイン性9、ステータス性9、性能8、希少性8、コスパ6で合計40点。
そのBASSOが都市生活者のために手がけたのが、クロスバイクカテゴリーの「Tera Urban」です。ロード/グラベルの中間に位置する“アーバンスポーツ”として設計され、通勤や街乗りをスタイリッシュにこなすことを目的としています。Tera Urbanは、同社のグラベルモデル「Tera」をベースに、フラットバーとフェンダーを装着し、より快適で扱いやすい仕様に仕立てたモデルです。フレームは軽量アルミにカーボンシートステーを組み合わせたハイブリッド構造で、路面からの振動をしなやかに吸収しながら、ペダリング時の剛性感を損なわない絶妙なバランスを実現しています。
変速系はSHIMANO CUES(10速)を採用し、制動系は油圧ディスクブレーキを装備。フェンダーやラックの装着にも対応し、雨天の通勤や長距離走行にも柔軟に対応します。ジオメトリはアップライト寄りで視界が広く、街中でも安定感のある走りを発揮。太めのタイヤと直進性に優れたホイール設計により、舗装路だけでなく軽いグラベルでも安心して走行できます。
デザインはBASSOらしく無駄のない造形で、フレームとフォークの塗装には深みのあるメタリックグラデーションを採用。イタリアンブランドらしい高級感と、日常の実用性が見事に融合しています。価格帯は30万円前後とやや高価ながら、ロードブランドが作る本格クロスバイクとして完成度は非常に高く、“通勤でもドヤれる一台”として注目されています。
総じてTera Urbanは、単なる街乗り車ではなく、“ロードの感性を持つアーバンバイク”。BASSOらしい美しさと精度を日常に持ち込める、イタリアンブランドならではの傑作クロスバイクです。
クロスバイクブランド格付け総合 第12位 LAPIERRE(ラピエール)


LAPIERRE(ラピエール)2025のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 39pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 9pt |
| ステータス性 | 8pt |
| 性能 | 8pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 6pt |
| 合計 | 39/50pt |
LAPIERRE(ラピエール)のクロスバイク解説
Lapierre(ラピエール)は、フランス・ディジョンを拠点とする自転車メーカーで、1946年にガストン・ラピエールによって創設されました。以降、プロロードチームの機材供給や先進技術の導入を通じて、欧州で高い評価を築いてきました。現在はオランダのアッセルグループの傘下にありつつも、設計や開発をフランスで継続し、ブランド独自のアイデンティティを保っています。
評価はデザイン性9、ステータス性8、性能8、希少性8、コスパ6で合計39点。
ラピエールの製品ラインナップはロード、マウンテン、グラベル、都市用途、電動アシスト車まで幅広くカバーしており、クロスバイクでは都市用途/ユーティリティモデルが該当します。なかでも「Urban」や「Shaper」といったハイブリッド系モデルは、街乗り・通勤用途を意識した設計が施されており、700cホイール+太めのタイヤ、油圧ディスクブレーキ、耐久性を重視したフレーム構造などが特徴です。例えばShaper 2.0 Discは、アルミ合金フレームに油圧ディスクブレーキとシマノ構成の変速系を備え、スポーツ性と実用性を両立させています。
これらのモデルのジオメトリはアップライト寄りで視界が取りやすく、長時間の都市走行にも配慮されています。またケーブルルーティングやフェンダー/キャリアマウントなど実用装備性を意識した設計も採り入れられており、雨天や荷物の多い場面でも頼れる仕様です。一方で、ラピエールの強みはそのレーシング技術からのフィードバックにあります。ロード・グラベル分野で得た剛性設計ノウハウや素材技術は、都市用途モデルにも影響を及ぼしており、軽快さと応答性を保ちつつも日常耐久性を損なわないバランスを追求しています。
価格帯はエントリーユーザー向け都市モデルが比較的手頃な価格帯から展開されており、都市用途や通勤用途で十分な性能を備えた選択肢としてアプローチしやすいモデルも存在します。ラピエールの“クロスバイク相当の都市モデル”は、ブランドの技術背景と日常用途をつなぐ役割を担う存在です。街中を快適かつ気持ちよく駆けるためのバイクとして、ラピエールは“性能と実用性の橋渡し”的な選択肢を提供してくれるブランドといえるでしょう。
クロスバイクブランド格付け総合 同率12位 CUBE(キューブ)


CUBE(キューブ)2025のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 39pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 8pt |
| ステータス性 | 8pt |
| 性能 | 8pt |
| 希少性 | 8pt |
| コスパ | 7pt |
| 合計 | 39/50pt |
CUBE(キューブ)のクロスバイク解説
CUBE(キューブ)は、1993年にドイツで創業した総合スポーツバイクブランドです。マウンテン、ロード、トレッキング、Eバイクまで幅広い開発力を持ち、堅牢で実用性の高い設計をクロスバイクにも反映させています。ドイツ的な精密さと量産ノウハウに支えられ、同クラスで高いコストパフォーマンスを実現しているのが特徴です。
評価はデザイン性8、ステータス性8、性能8、希少性8、コスパ7で合計39点。
クロスバイク領域では、舗装路主体の軽快さを重視したフラットバー系や、日常と軽い未舗装路を両立させるトレッキング寄りの系統がそろいます。前者の代表格は軽量アルミフレームに直進安定性を与えた設計と、すっきりした内装ケーブル、上位グレードでのカーボンフォーク採用などが魅力で、通勤通学からフィットネスまで軽快にこなします。後者は太めの700Cタイヤやロックアウト機能付きサスペンションフォークを備えるモデルもあり、段差の多い市街地や公園の未舗装路でも安心感のある走りを提供します。
共通するのは、油圧ディスクブレーキによる高い制動力、フェンダーやキャリア装着を前提にしたマウント類、夜間被視認性に配慮した細部の作り込みです。都市型モデルにはベルトドライブや内装変速を採用した静粛・低メンテナンス志向のバリエーションもあり、雨天や冬季の使用頻度が高いユーザーにも適しています。ジオメトリはアップライト寄りで視界が広く、長時間乗っても肩や腰に負担が少ないポジションが出しやすい点も評価されています。
価格帯は装備次第で幅がありますが、同等スペックの他社と比べても割安感が出やすく、初めてのスポーツバイクとしても選びやすい存在です。総じてCUBEのクロスバイクは、実用性と耐久性、そしてドイツ設計らしい安定感を求めるユーザーに適しており、毎日の移動から週末の軽い冒険までを一台で無理なくつなげてくれます。
クロスバイクブランド格付け総合 第14位 FELT(フェルト)


FELT(フェルト)のクロスバイクブランド格付け評価
Tier Aランク 38pt/50pt
| 項目 | 点数 |
| デザイン性 | 8pt |
| ステータス性 | 8pt |
| 性能 | 8pt |
| 希少性 | 7pt |
| コスパ | 7pt |
| 合計 | 38/50pt |
FELT(フェルト)のクロスバイク解説
FELT(フェルト)は、1991年にアメリカ・カリフォルニアで創業したスポーツバイクブランドです。創業者ジム・フェルトは、モトクロスやトライアスロンのメカニックとして活躍した人物で、空力性能や軽量化に強いこだわりを持っていました。その思想は現在もブランドの根幹にあり、「速く、効率的に走る」という理念をすべてのモデルに反映しています。ロードバイクを中心に世界中のレースで活躍し、トライアスロンの分野では世界的な実績を持つメーカーです。
評価はデザイン性8、ステータス性8、性能8、希少性7、コスパ7で合計39点。
FELTのクロスバイクカテゴリーに該当するのが「Verza Speed(ベルザスピード)」シリーズです。これはロードバイクの走行性能をベースにしながら、より快適で扱いやすいフラットバー仕様に仕立てたスピードクロスモデルです。軽量なアルミフレームとカーボンフォークを採用し、ロード譲りの反応性と直進安定性を両立。通勤やフィットネス、街乗りなど幅広いシーンで軽快な走りを楽しめます。
コンポーネントはシマノ製を中心に構成され、変速はエントリー向けながらスムーズで信頼性の高い操作性を実現しています。上位モデルでは油圧ディスクブレーキを採用し、雨天時でも安定した制動力を発揮します。ジオメトリはアップライト寄りに設計されており、ロードのスピード感を残しつつも無理のない乗車姿勢を維持できるのが特徴です。フェンダーやキャリアの装着にも対応しているため、通勤やツーリングにも柔軟に使うことができます。
Verza Speedシリーズは現在、国内では主にVerza Speed 50などが販売されています。これはFELTのなかでも数少ない現行クロスバイクとして扱われており、かつてのVerza RoadやVerza Speed 30など上位モデルは生産終了となっています。Verza SpeedシリーズはFELTにおけるクロスバイクの現行唯一の系譜であり、過去モデルを含めて“速く走れる街乗りバイク”として高い評価を得ています。
総じてFELTのVerza Speedは、ロードバイク由来の俊敏さと、日常での快適さを両立した万能型クロスバイクです。現行ラインは縮小傾向にありますが、その完成度は依然として高く、走りの質を求めるライダーにとって魅力的な一台です。
クロスバイクブランド格付けTier Aランクの特徴と魅力
Tier Aランクのクロスバイクは、走るための道具としての完成度と、使い続ける安心感が両立されたカテゴリーです。設計思想は華やかさよりも精密さにあり、軽快な推進力と確かな直進安定性を両立するジオメトリが追求されています。素材の剛性やパイプ形状は細部まで計算され、無理のないフォームで自然にスピードを維持できるのが特徴です。
ペダルを踏み込んだ力が素直に伝わり、停止や方向転換の動作にもストレスがありません。可動部の精度が高く、静かに、確実に動く機械としての信頼性が際立っています。実用性を意識した設計でありながら、フレームのラインや溶接部の仕上げには職人の美意識が感じられ、使うほどに愛着が深まります。
見た目の派手さは控えめですが、光の角度で質感が変わる塗装や、ロゴ位置の整然とした配置が、持つ人の美意識を静かに引き立てます。毎日の通勤や休日の短距離ライドを快適にこなし、走りそのものを生活の一部に変える。それがTier Aランクの魅力です。
2025年ロードバイクブランド格付けTier Aランクまとめ
Tier Aランクのクロスバイクは、実力と信頼の象徴です。ブランドとしての知名度と技術力が確立しており、どのモデルを選んでも走行性能・快適性・デザインの水準が高く保たれています。速さを求めても、ゆったりと走っても、その動きに無理がなく自然体でいられる。そんな“余裕のある完成度”こそが、このランクの真価です。
また、デザインの洗練度やパーツの統一感にも優れ、所有する喜びと使う楽しさを両立させています。街で乗っても郊外で走っても違和感がなく、日常生活の延長線上に本格的なスポーツ性を感じさせてくれる存在です。
Tier Aは、誇張ではなく確信で選ばれるクロスバイク。技術と信頼が支える走りの質が、毎日の風景を静かに変えていきます。



コメント