2025年も残すところあと1日となりました。
みなさんにとって今年はどんな一年だったでしょう?楽しい一年?苦難の一年?いつもと変わらない平穏な一年?それとも変化に富んだ一年?
ひとそれぞれ今年一年の感じ方、捉え方は違うと思いますが、今年の9月に始まったチャリカスモンキー、2025年を振り返るとこんな一年でした。
まだまだ始まったばかりのサイトですが、ご覧いただき本当にありがとうございました。
力や威圧ではなく、気配と余韻で語られる存在
2025年という年は、ある一本のワインが生まれる瞬間に最も近い時間だったのかもしれません。まだ評価も定まらず、ただ土と向き合い、空を仰ぎ、季節の機嫌に身を委ねるしかない、そんな始まりの年でした。
チャリカスモンキーは、自転車という静かな救いを、言葉と景色に変えたいという衝動から芽吹きました。それは声高な宣言ではなく、グラスの底に沈む香りのように、内側から立ち上がる想いでした。
走った道の数だけ、天候は表情を変えました。体を押し返す強風は、まだ若いワインに走る荒々しいタンニンのようであり、突然叩きつける雨は、発酵の温度が一気に跳ね上がる不安定な瞬間を思わせます。
ゴールが見えないロングライドでは、時間が伸び、感覚が研ぎ澄まされ、自分がどこまで耐え、どこまで楽しめるのかを静かに問われ続けました。
それでも不思議と、苦しさは記憶の中で角を失い、深みへと変わっていきます。走れたこと、立ち止まらなかったこと、その事実だけが、余韻として長く残るのです。
2025年は完成ではありません。澱を抱えたまま、まだ眠りについたばかりの若いヴィンテージです。ただ確かに、この一年には、いずれ語るに足る香りと輪郭が宿りました。時間とともに開いていく未来を、黙して待ちたくなる、そんな最初の一年として。
そんな2025年最後の一日はChâteau Margaux 2015と共に。この年のMargauxは威圧しないし、試さない。そこに「何かが在る」ことだけを、静かに伝えてくる。
――この先、どんな時間を重ねていくのか、と。
ただ問いを残しながら。



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